昨日に続いて、今日(10/1)は「入院に関する備忘メモ(1)」の後半部分です。

<手術当日(入院二日目)>
9/27、いよいよ手術当日の朝を迎えました。6時なると病院の朝がざわざわと動き始めます。9時過ぎから手術となる私には朝食がなく、無糖の飲み物は摂取してもよいとのことなので、水やお茶を飲んで、時が来るのを待ちます。

8時になると看護師さんが病室に来て、着ているものをすべて脱いで、手術用のガウンに着替える様に指示を受け、着替え終わると点滴用の針が左腕にさされて、いよいよ「その時」が来ました。しばらく待機した後、8時30分には点滴が開始され、看護師さんと一緒に処置室へと移動することになりました。

ストレッチャーに乗せられて移動するのだとばかり思っていたら、「点滴スタンドをゴロゴロ引いて、歩いてついてきてくださいね」とのことで、エレベーターに乗って、外来の人たちも大勢いる待合室を横切っていきます。かなり緊張していて、恥ずかしいとか何とか思う余裕もありません。

程なくして、カテーテルを使った治療の専用の部屋に入ると、そこには、昨日、手術の内容を説明してくれた先生と、他に数名のスタッフの方が待機していました。それで、「よろしくお願いします」と挨拶をし、手術台(処置台)の上に乗ったところで、私の記憶が途絶えるのです。

これから「麻酔を入れますよ」とかそういう説明を受ける前にいきなり。あれは一体、何だったのでしょうか。もしかすると極度の緊張のあまり、気絶したのかも知れません。恥ずかしい…

次に目が覚めたのは病室でした。ストレッチャーから病室のベットに私を移動させるために看護師さんやスタッフの方がタイミングを合わせる声で目覚めたのです。それからまた眠ってしまった様子で、次に目が覚めたのはカミさんが看護師さんと一緒に病室に入ってきたときでした。どうやら手術は4時間程掛かった様子でした。

カミさんとは5分程何か話したでしょうか、愛猫が元気にしているかと訊ねた記憶はありますが、それ以外の会話は定かではなく、再び睡魔に襲われて「また寝るから、気を付けて帰ってね」と、手のひらをクルクルさせて、カミさんには家に帰ってもらいました。

その後もずっと「うつらうつら」していたのですが、「絶対にカテーテルを入れた右足を動かさない様に」との指示があったので、適度に左足を動かして、背中が痛くならない様に工夫をしていました。

しばらくして、手術をして下さった先生が病室に来て下さり、手術の様子を教えてもらいました。治療はすべて上手くいったとのことでしたが、途中、私の呼吸が止まってしまうことがあったそうで、今後「睡眠時無呼吸症候群」の検査をする様にと話がありました。

昔、どこかでそんなことを言われたことを思い出しました。手術中、きっと先生たちも驚いたんだろうな思います。患者が息をしていないんですからね。申し訳ありませんでした。

手術後の状況を診て、「足を床に下ろさない限り体を起こしても構わない」というお許しがでて、かなり「自由」になりました。その後は夕食を普通に食べて、長い夜にと突入しました。昼間寝過ぎてしまったのか、結局、ほとんど眠れませんでしたが、手術も終わり気楽な気分でスマホで音楽を聴きながら、夜を渡っていきました。

<手術翌日(入院三日目)>
この日は術後の経過観察?の一日なので、朝に先生が回診に来て「歩いてもOK」が出たことから、病室のベッドで寝たり、ラウンジで遠くを眺めたり、1階にあるコンビニにお菓子を買いに行ったりしました。

塩分のない食事対策に「醤油」や「塩」を買うことも考えましたが、せっかく「減塩食」を出してくれているのに、それを裏切ることはできずに断念しました。結局、チョコと缶コーヒーを買って帰還しました。

この日の最大の山場は「右足の付け根をきつく固定していたテープ」の剥離でした。午後に先生が病室に来て、慎重に作業して下さったのですが、これが痛いの何のって… これ、もし、一昨日に剃毛の不具合を看護師さんが仕上げてくれていなかったらと考えるとぞっとします。

<退院日>
いよいよ退院日の朝となり、この日も塩分のない朝食を食べました。こればかりは入院中、まったく慣れませんでした。食後は慌ただしく荷物を片付け、9時過ぎにカミさんが来てくれたので、カミさんと一緒にナースステーションで御礼を言って、後はお支払いをして退院となりました。

病院の医療スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。どの人たちも皆、聖人の如き気高さでした。私よりもずっとずっと若い人たちが、私のようなおじいさんの病気を治すために一所懸命になってくれたこと、どれだけ感謝しても足りません。

あんなに心配して、気に病んでいた入院、手術もあっけなく終わりました。思えば何だか非日常の、ふわふわと夢の中を漂っていた様な不思議な時間でした。家に帰り、愛猫の頭をぐちゃぐちゃと撫でて、「ただいま」と言いました。無事、三泊四日の入院が終わりました。


いつの間にか、今日から10月です。病気の再発リスクもあるものの、これでしばらくは体の心配はしなくてもよいことになりました。めでたし、めでたし。

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