昨日(9/29)のエントリで、心臓のアブレーション(手術)をしたことを書きましたが、今日(9/30)は簡単な備忘メモを書いておきたいと思います。今回の入院では今まで以上に、いろんなことを考えさせられました。長文なので、2回のエントリに分けます。分けても相当に長いけど。

<アブレーションに至る経緯>
まだ40代の頃から、会社の健康診断では「不整脈」という結果が出ていました。確かにそれまでも、心臓の鼓動が不規則であったり、たまに数秒間止まっていたりという自覚はあったのですが、特に痛み、息苦しい、めまいなどの症状はなく、「放置」していたのです。

それが早期退職をして、次の仕事に就いた際の入社前検診で引っ掛かり、「心房細動」だと病名が宣告されました。そのときは「これからお医者さんにきちんと見てもらってね」ということで、無事入社もできて、働き始めたのです。

それで地元のお医者さんに行き、相談をしたところ、「アブレーションしたら?」と提案を受けたのです。これが、かれこれ2年前の話です。それからは、取り敢えず定期的な通院と薬の服用で誤魔化して?来たのですが、いろいろと調べる中に「心房細動によるリスク」をこのまま放置することの「無責任さ」に段々と気付いたのです。

<心房細動によるリスク>
心房細動を抱える人間にとって最大のリスクは「(心原性)脳梗塞」の発症です。脳梗塞は血栓(血のかたまり)が血管を通って脳まで運ばれ脳の血管に詰まり、これにより血液が流れなくなり、脳が壊死してしまう病気です。それで、心房細動が発生すると心房内で血が淀み、この血栓が発生しやすくなるのです。

片方の手足の麻痺やしびれ、呂律が回らない、言葉が出てこない、視野が欠ける、めまい、意識障害など様々な症状が突然出現し、多くのケースで後遺症が残ります。勿論、こうなってしまえば、働けないどころか、日常生活においても支障をきたすことになります。

この脳梗塞が発症するリスクが、心房細動を持つ人はそうでない人の5倍程度もあるのです。それだけでなくネットで調べると「心房細動を持つ人の5年後の生存率は24%」とか「心房細動を持つ人の1/3が脳卒中(含:脳梗塞)に至る」なんて、恐ろしい記事が無数に存在しています。

それで、まだまだ「生きたい」「死ぬわけにはいかない」私としては、今回アブレーション治療(手術)をすることにしたのです。死んでしまうのならともかく、障害が残って、家族に負担をかけ続けることはどうしても「イヤ」だったのです。

仕事をしばらく休んで体調を整え、治療をし、治療後もしばらくは休んで、なんて考えると最低でも3ヶ月程度は休むことになりそうと勤め先に相談したところ、そもそも嘱託の身でもあり、「退職」となりました。その際には「健康を取り戻したら、また戻ってきてね」なんて暖かい言葉も頂戴しました。有難いことです。

<入院日>
当初の予定では9/12(火)に入院の予定だったのですが、諸事情があって病院に無理をお願いして、日程を2週間、後ろにずらしてもらったのです。病院には大変に迷惑を掛けてしまいましたが、この間に「いきなり秋」が訪れて、過ごしやすい気候になったことは幸運でした。

さて、9/26(火)の午前中(10時)に病院に到着し、入院手続きをして病室に入ります。このタイミングで明日のアブレーションが「朝一」の9時過ぎに開始であることを教えてもらいました。ジリジリと手術開始を待つよりも気分は楽です。

病室は8階フロアの一番端にある4人部屋で、私以外に先住の方が一人いました。とても清潔で、かつ、人口密度も低いのでリラックスできます。病院にはカミさんが一緒に来てくれたのですが、愛猫を一人にするのが心配(猫バカ)なので、早々に帰ってもらいました。

病室にはTVと冷蔵庫があって、共に利用するには「テレビ券」というプリペイドカードの購入が必要でした。TVは見るつもりはありませんが、冷蔵庫には飲み物を入れておきたいので、1000円を投じて購入です。冷蔵庫を使うには、24hで200円が掛かりました。

12時に昼ご飯が配られて、これを食べ、ダラダラと午後の時間を過ごしました。この時点ではまったくの健康体なので、呑気に窓の外を眺めたり、本を読んだり、スマホをみたりして過ごします。途中、手術(治療)を担当して下さる先生が病室まで来て、明日の手術内容を丁寧に説明して下さいました。

これ、大変に有難かったのですが「こんなリスクもあることを理解しておいて下さいね」という部分が結構に怖くて、「でも、こんなこと、滅多に起きないんですよね?」などと怯えて聞いてしまいましたよ。正直、「いいです、手術は止めて、帰ります」って思いましたもの。

16時過ぎにシャワー室に行き、剃毛をしました。意外と難しくて、後に看護師さんにチェックをしてもらったところ「不合格」となり、結局は看護師さんに「仕上げ」をしてもらいました。本当にご面倒をお掛けしました。

剃毛は衛生上の問題だけでなく、カテーテルを挿入する足の付け根部分を手術後にきつくテープで固定するのだそうですが、これを剥がすときに毛が残っていると「耐え難い苦痛」が発生するので、これを軽減するためとのことでした。この時点ではまだ「この痛み」を知る由もなく…

19時には夕飯となり、これもパクパクと食べたのですが、不味くはないんですけれど、「食事に塩分がほとんどない」のがこたえました。私は「低塩分食」の対象で、とにかくすべての料理に味がないのです。参りました。入院中、すべてが快適だったのですが、退院する朝に至るまで、食事だけが「残念」でした。特にまったく味のない「野菜のお浸し」には苦しめられました。醤油を病院の1Fにあるコンビニに買いに行こうかと思いましたよ。

病院内は来院者が使えるwi-fiこそないものの、スマホやPCの利用に制限はなく、消灯時間まではスマホのテザリングを使ってPCでダラダラとネットを眺めることができました。最近は随分と世の中も変わったものです。忙しい人だと「入院中もせっせと仕事」なんてことになりそうです。邪魔をするものも一切なく、随分と作業が捗りそうですけどね。

消灯は22時で「そんなに早く眠れるかな」なんて思っていたのですが、それなりにウトウトしてしまい、熟睡とまではいきませんでしたが、少しは眠ることができました。消灯後の病院はとても幸せな空間でした。適度な静かさに満ちていて、時折病院スタッフの足音が廊下でして、病室の誰もが何も急くことなく休んでいます。

私は何度か静かに病室を抜け出して、病室フロア(8F)にあるラウンジに行き、窓の外に息づく「夜」をじっと眺めました。やはり、緊張していたんです。いよいよ「明日」ですからね。

※それで、明日の「その2:後編」に続きます

***
ブログランキングに参加しています。よろしければポチっとお願いします。やる気がでます。