求人サイトを眺める習慣?をしばらく休んでいました。昨夜、久し振りにスマホで中高年向けの求人サイトを訪ね、「新着求人」案件を指でせっせとページ送りをしていたのですが、驚きました。よく見ている求人サイト、東京都限定で今週1週間の間に新しく約900件の求人広告が出ていたのですが、警備と清掃とマンション管理以外、ほとんど他の求人がないのです。少し前まではまだまだいろいろな仕事の種類があったのですが、一体、何が起きているのでしょう。

これまでずっとスーツを着て働いていた中高年には、これらの仕事は恐らく務まらないのです。「煩わしい人間関係がなくてよい」などと言って、これらの仕事に応募し、採用される人もいるでしょうが、大多数の人が「最初の1日」であまりのカルチャーショックに打ちのめされることと思います。上手くは言えませんが、海の生き物が陸で生きていこうとする様なものなのです。頭では理解できても、身体と心(プライドやら誇りやら)が理解できないのです。

そして、この状態を我慢して続けていると、これまたかなりの割合で「心を病んで」しまいます。それで短期間でこれらの仕事を辞めざるを得なくなる。だから、こういった仕事の求人は慢性的な人手不足を解消できず、常に多数広告が掲載されることになっているのです。

「中高年に用意された仕事の種類が極めて限定的になっている状況」を分析し、きちんと納得のいく説明を導くことは私にはできませんが、幾つか想像はできるのです。

<需要減少:事務系仕事/事務系求人は減る一方>
RPAやAI導入が「人間のやる仕事」を浸食し続けていること、テレワークに代表される「働き方改革」の結果「不要な仕事」があぶり出されたこと

<供給過多:転職/再就職希望の中高年の増加>
65歳までの雇用義務、70歳までの雇用努力を重荷に感じる企業の施策(早期退職勧奨など)により、労働市場において多くの中高年が流動化してしまったこと、コロナ禍により若年層も含め仕事を求める人が市場に溢れていることによる競争激化(採用側は少しでも若い人を採用したい)

<未経験で誰でもできる仕事>
結果として中高年に残された仕事は「未経験でもできる仕事」であること、経験を要する仕事ではなく「人数がいること」が求められる仕事なので短期間で離職されても採用側は困らないこと

「へぇ、こんな仕事もあるんだ」という興味もあって眺めていた求人サイトですが、これほどに同じ仕事内容ばかりが掲載されると何だか薄気味が悪くなってきました。それに、これから、ますます「中高年の求人」は仕事内容が限定される様にも思えるのです。

一度、再就職した中高年が、思うところあって再度の転職を図る。そんなチャンスすら、もはや無いのかも知れません。「辛くても仕事があるだけまし」なんて働き方をしていると本当に病気になってしまいます。ご同輩、無理をしないでね。

若い人も辛いし、働くことを終えた高齢者も辛いし、中高年も辛いのです。だてに「世界幸せ度ランキング」で下位に低迷している訳ではないのです。(国連の世界幸福度ランキング:日本は54位)

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