この街に暮らして50数年になりますが、地域デビュはしていません。地元の学校に通ったので、それなりに知り合いはいますが、「活動」らしきものはしたことがないのです。皆さん、地域に溶け込んで、イキイキと暮らしています?
定年後やリタイア後とかの記事を読むと、こぞって「地域デビュしましょう」といったことが書かれていますが、それは本当なのか? 少しだけ興味がある「地域デビュ」「地域活動」に関して、ちょこっと下調べしました。
先ずは、どのくらい「地域活動」というのを皆さんしているのでしょうか。
厚生省が毎年行っている「国民健康・栄養調査」のデータを眺めてみます。
※出典:厚生労働省 「国民健康・栄養調査」
※調査は昭和22年!から毎年行われてきましたが、ここ2年間はコロナ禍で中止になっています。
厚生省、本当にいろんな調査をしています。世界で厚生省が調べていないことはないに違いありません。厚生省の資料室には、CIAもKGBも知り得ない「不都合な真実」が静かに眠っていると私はにらんでいます。
<地域との結び付き>
Q1:地域においてお互いに助け合っているか
A1:思う(全体50.1%、40代48.1%、50代45.9%、60代48.8%、70代59.5%)/思わない(全体14.7%、40代13.5%、50代15.4%、60代14.2%、70代12.5%)
Q2:つながりは強いか
Q2:思う(全体40.2%、40代33.2%、50代36.2%、60代48.8%、70代54.2%)/思わない(全体21.8%、40代24.7%、50代25.1%、60代20.4%、70代14.4%)
この調査において、「50代」の回答がいろいろなことを邪推できて、よいアクセントになっています。
社会や地域への関心が低かった若者世代が40代まで徐々に地域愛に目覚めていく中、50代は「冷めてしまう」のです。これは、子供を通じた地域社会とのつながりが50代になる希薄になることが影響するのかと思います。そして、定年退職後、会社というコミュニティを失った後に再び「地域」に回帰していく。こんな図式でしょうか。
実際は、50代は情緒不安定な時期で、何もかもキライだ! などという「遅い反抗期」を迎えているのかも知れません。手に負えない場合には、周りの方はバイクでも買ってあげて下さい。
<社会活動に参加している者の割合>
■町内会や地域行事などの活動:50代(男)42.9%/50代(女)42.9%、60代(男)48.5%/60代(女)49.8%、70代(男)49.3%/70代(女)45.7%
■ボランティア活動:50代(男)14.3%/50代(女)15.1%、60代(男)17.6%/60代(女)18.1%、70代(男)21.3%/70代(女)17.5%
■スポーツ関係のグループ活動:50代(男)17.4%/50代(女)16.3%、60代(男)21.6%/60代(女)21.4%、70代(男)19.8%/70代(女)22.0%
■趣味関係のグループ活動:50代(男)18.9%/50代(女)22.8%、60代(男)23.9%/60代(女)25.68%、70代(男)24.5%/70代(女)30.0%
このデータを何となく自分で納得するために、私が邪推した内容はこんな感じです。
♪そんなにみんなが参加している訳ではない、されど参加していない訳でもない(どっちだよ)
♪退職して時間ができる(60代)と地域に目が向く(60代で参加比率急増)
♪今の70代は体力があるので、活動を継続する
60歳以降の70%が地域活動に参加しているなんてことだと「焦るぜ」というところでしたが、まぁ、そんなもんかな という実態だということが分かりました。
そうなると、次はどうやって参加するのか、参加した後で「キレやすい老人たちの争い」に巻き込まれないかという心配をする訳です。せっかく会社を卒業(もしくは中退)したというのに、また新しい徒弟制度に放り込まれては敵いません。
きっかけを指南をしてくれるサイトを幾つか廻ることで、「大体のコツ」が分かった様な気になります。
●あいさつ、声掛けをする ●開催されている地域活動/イベントに積極的に参加する ●地域活動に参加している知り合いを通じて、活動に加わる
そうなんでしょうね、気楽に肩肘を張らずに。昔、会社の先輩で地域のソフトボールチームに参加している人がいて、「最初のきっかけは?」と聞いたところ、「練習をしているグラウンドで、一緒にやらせてと言った」とのことで、スゴいなこの人!と妙に感動をしました。
市役所の掲示板に「仲間募集」という紙が貼ってあるので、連絡先に電話して「仲間に入れてよ」とサクッとお願いしちゃう、これでOKなのでしょう。
次に「地域活動」で気持ち悪いことが起きないかですが、これもネットで「あらさがし」をしていると多数事例を発見することができます。何だか怖気づいてしまいます。
まぁ、予防策というか、対処策として、
●約束は守る ●積極的に役割や仕事を引き受ける ●(まだ相手をよく知らないこともあり)言葉や触れ合い方に気を付ける ●相手を責めない といったことがあげられています。
何だ、会社や家庭と一緒じゃないか! と安心した方、それが出来なかったから今の自分に至っていることを忘れてはいけません。とほほ…
何度でも言いますが、このブログは猫ブログでもあるので、「猫と地域」に関して、少しばかり役に立つことを書きます。誰の役に立つんだよ、猫かよ?
<猫集会>
まだ人類が解けていない謎の一つに「猫集会」があります。駐車場や空地に数匹の猫が集まり、絶妙な距離で時を過ごします。猫は「縄張り」を守ることが生きがいですので、領土に関する高度な政治的な交渉を行っているらしいとの仮説が有力視されています。
<地域猫>
ノラ猫の中で、特定の家からごはんをもらっている猫たちを「地域猫」と言います。地域全体で育てている大切な命、というところです。地域猫だと思っていたら、立派なお家の子でしたなんてこともあります。猫、得意な種目は「自由形」です。
さてさて、下調べをして、すっかり「頭でっかち」になった私ですが、しばらくしたら勇気を出して「地域デビュ」をしたいなと考えています。
「ソフトボール」と「早朝のゴミ拾い」が魅力的に思えています。皆さん、仲間に入れて下さいね! ポジションは「サードじゃなきゃヤダ」なんて言いませんから。