これでもう「寒の戻り」なんてことはないのでしょう。今日(4/14)は用事を足しに出掛けたときに、ついに半袖シャツを着てしまいました。こんなに気の早い人はいないだろうと思っていたら、結構みんな「そんな感じ」で、中には短パンの人までいました。もはや「夏」ダナ。

今月も勝手に「シニア求人」を眺めます。今月は少し巨視的に市場を考えてみたいと思います。自分の認識を改めて整理するって感じです。

考慮すべき基本的なファクトとしては、先ずは「人手不足」です。選り好みをしなければ、シニア向けの仕事は幾らでもあります。都市部に限るのかも知れませんが。これは当面、この状態が続きそうです。

次にシニア向けに出されている求人とは「カンタン、安い、キツイ」の3要素から成立しています。暴言覚悟で加えるならば「ツマラナイ」というのもここに入ります。(当事者のおじいさんが言うことだから許してね)

ファクトからは外れますが、シニアは得てして「甘いこと」を考えているので、「カンタン、安い」ならば「まぁいいか」と目の前の求人に飛び付きガチです。けれど、そこには「キツイ、ツマラナイ」がモレなく付いてきて、しょぼんと撃沈するというのがお約束です。そこから先が本当の「シニアの再就職」です。そこで踏ん張るか、次を探すか。

それから、2021年4月1日に施工された「改正高年齢者雇用安定法」(70歳までの就業機会の確保を企業の努力義務)が、シニア労働市場への「新人」の供給を大幅に減少させています。今じゃ60歳で定年を迎えて「さて、再就職先を見つけなきゃ」なんて人、どこにもいませんからね。これまでこの層を取り込んでいた「マンション管理人」とか「警備員」なんて求人、人が集まらずに大変だと思いますよ。

みんな、不満をぐちぐちと言っても、定年後もそれまでいた企業に再雇用でしがみつくことを選ぶのです。これはシニアにとっては賢明な選択ですが、大量のシニアを押し付けられた格好の企業の苦労が偲ばれます。若手社員も周囲が高齢者ばかりでびっくりです。

更には、国民年金保険料の納付期間の延長が、現役世代だけでなくシニアにも不安の影を投げ掛けています。これはまだ検討が始まったところで、実施に関することは何も決まっていませんが、恐らく「そうなる」ことでしょう。これまでの「20歳以上60歳未満の40年間が納付期間が、65歳になるまでの45年間に延長」という話です。

もはや国民の常識?ですが、65歳まで国民年金保険料の納付が延長されると、約100万円納付金額が増加し、一方では65歳以降の受給に際しては年額10万円が増額されることになります。つまり、元を取れるのは75歳以降ということになります。

先に記した「改正高年齢者雇用安定法」と「国民年金保険料の65歳までの納付」は、年金の満額支給開始が段階的に「70歳」程度まで引き上げられることを、明確に暗示?しているかの様です。

「年金問題」に関するいろんなことを先延ばししているうちに、少子高齢化≒多死化が着実に?進み、何となく着地点が見えてくるかも知れません。つい先日総務省が発表した最新の人口推計(2023年10月)では、『日本の総人口は1億2435万2千人で、前年に比べ59万5千人(-0.48%)の減少となり、13年連続で減少』しているんですよね。

約60万人か、これって東京の23区で考えるならば「杉並区」がまるっと無くなったみたいなものなんですよね。「労働力」も減るけれど、「年金受給者」も減る。きっと難しい数理計算がなされていて、いろんな施策に関する着地点の「目途」が立っているのではと勘ぐってしまいます。何だか残酷な計算だな。

挙げていけば幾らでも、シニア市場に関連する基本要件は見つかりそうですが、最後に「AI」に関してです。結論からすると「カンタン、安い、キツイ、ツマラナイ」というシニア向けの仕事が「AI」によって奪われることは殆どないと予想されています。

答えはシンプルで「AI」化するよりも、シニアを雇用した方が安くつくからです。これはまた救われない話です。これからも「シニア向けの雇用」が守られるのはよいこと?なんでしょうね。

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最近、冷えてしまったポテトフライを再びシャキッとさせて食べるというネットのレシピを見つけて、これを実践しています。フライパンで蒸した後に、改めて「炒る」だけですけどね。このときにローズマリーの葉を加えると、何だかワンランク上の様な香りがしていいんですよ。

ローズマリー、どこの家にでもあるでしょ。大昔に鉢植えの小さな苗を買ってきて、適当に放置しておいたら巨大化してしまい、うっかり手が触れてしまうとしばらく独特の匂いが抜けない「アレ」ですよ。たまには料理にでも使わないと、どこまでも際限なく広がってしまいます。

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