「どんな悪い妻でも別れようとは思わない。だって、結局、誰だって一緒だから」 アメリカのSF作家であるP.K.ディックが作品の中でこんなことを書いています。本人は5回も離婚しているんですけどね。(作品名は忘れました。「暗闇のスキャナー」だったかな)

このエントリでは「だって、結局は一緒でしょ」について考えてみます。結構に哲学的なテーマではありますが、中身は大したことはありません。「結局はこれまでのエントリと一緒でしょ」ということです。

「だって、結局は一緒でしょ」という高みに人間が到達できるのは、「結婚」と「仕事」の場においてのみだと私は考えます。(このエントリを読んでくれている方、ここで大きくうなずく)

ここでは「仕事」に関する「結局は一緒でしょ」を題材として、この人間の心理というか、諦めというか、投げやりな態度を考えます。
私がこれまで考えてきたことや、心に刻んできたこと(カッコイイ)をだらだらと書いても少しも面白くないので、今回も「集合知」に頼ることにします。

できるだけ「新しいデータ」がよいかと思い探したところ、「【転職しないほうがいいと思うケースランキング】男女500人アンケート調査」というレポートを見つけたので、こちらのデータを出典とさせていただきます。それにしても、いろんな調査を考える人がいるんですね。
以下のデータの出所は次のとおりです。
※出典:株式会社ビズヒッツ【転職しないほうがいいと思うケースランキング】男女500人アンケート調査(2021年9月)

<転職を思いとどまったほうがいいと思うケース>
1位:人間関係に不満 2位:仕事内容に不満 3位:収入に不満 4位:転職理由があいまい 5位:現在の給料・福利厚生が充実

「1位:人間関係に不満」は圧倒的な大差でダントツなのです。みんな分かっているのです。どこにでも「イヤな上司」とか「イヤな同僚」がいることが。別のエントリで書きましたが、20人に一人はサイコパスですしね。もしかしたら、転職先にはもっとイヤな奴がいるかも知れない。だから、「だって、結局は一緒でしょ」。

「2位:仕事内容に不満」も回答数が結構に多くなっています。回答の中に「今の仕事が好きになれなかった私は別の会社での仕事も好きになれると思えない」なんてのがあります。つまり、これは問題は自分の内部処理の問題であると。だから、「だって、結局は一緒でしょ」。

「3位:収入に不満」は上位二つに比べると回答数が少なくなっています。これについては、結構にみんな「そろばん」を弾いています。そして、慎重に給料の中身を分析しています。「給料が多くなる様に見えるけれど、残業分が多そう」「給料が多い代わりに休日返上とか命じられるらしい」「この会社に残っていれば、いずれは昇給する」などなど。
それに「収入が不満」と自分で点火して転職を考えるのは「自分の価値への確信」があるケースのみで、多くの人間はそんなことをまともに考えないのです。例外としては、昔の友達に会って、話題が「ねぇ、今、いくらぐらい貰ってる?」などという踏み込んではならないものになり、真偽はともかく友人たちの給料を聞いて「体が崩れ落ちる程のショック」を受けた場合があります。しかし、これも冷静にスタバで30分もラテでも飲みながら考えれば、動揺した心は落ち着くのです。だから、「だって、結局は一緒でしょ」。

とは言っても、2019年の転職者数は351万人であり、2002年以降で最も多くなりました。
また、’転職者比率を年齢階級別にみると、総数に比べて水準の高い15~24歳及び25~34歳では近年ほぼ横ばいで推移していましたが、2019年は前年に比べて大きく上昇し、2008年以来の水準となりました。35歳以上の階級では緩やかな上昇傾向が続いており、特に55~64歳及び65歳以上では2019年に過去最高となりました。’(引用元:総務省 統計トピックス No.123 増加傾向が続く転職者の状況(R2.2)

「だって、結局は一緒でしょ」と考えるよりも大きな出来事が、沢山の人に起きていた訳です。そして、自分の意志で踏み出した訳です。勇気に拍手です。勿論、今の会社に留まるのも立派な意志ですが。

「だって、結局は一緒でしょ」って、前向きに進むときにも、絶望や諦めに打ちのめされたときにも、両方のケースで頭に浮かんでくる考えですよね。まぁ、いずれにしても、この考えには「納得感」がないのです。妥協しているだけ。いずれはそのツケが回ってくるのかも知れません。
まぁ、人生なんて納得よりも妥協の方が何百倍も多いので、この言葉を発することで「少しでも前に動ける」のであれば、それで「よし」としましょう。私って不幸ですかね。

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