「発芽するには温度が足りない」だけではなさそうです。もう何年も、何百鉢も栽培してきた猫草作りに、今になってつまずいています。どうにも年末から上手く育てることができません。愛猫からも「大丈夫かな、この人」といった疑いを持たれ始めています。
土が悪い、種が悪い、温度が低い、発芽までに必要な暗室化ができていない、水をやり過ぎている、恐らくこれらのどれかが原因なのですが、いちいち切り分けるのも面倒なので、改めて「種」の袋に書いてあるとおりに作ることにします。さらに情報の補強をすべくネットで検索して、改めて「正しいやり方」をやってみることにします。
そもそもが「基本」だとか、「マニュアルどおり」だとか言ったことが大の苦手で、すぐに自己流でやってしまうという悪癖がときとして「失敗」につながります。失敗して、そこで初めて謙虚に初心に立ち返るということを延々と繰り返している訳です。
さて、今回は「正しいやり方」で猫草を育てます。まずは「土」を腐ったり、変な菌が発生しないもの、つまりは極力栄養のないものに変えました。「種」は今のロットの残りを全部捨ててしまい、新しい袋を使うことにしました。更には1日前から種を水に入れて、表面に浮いてくるスカの種を取り除きました。
猫草(燕麦)の発芽に必要な温度は16℃以上とのことなので、ほぼ終日エアコンを入れている部屋に最初から鉢を置くことにしました。今までしたことがなかった「発芽まで鉢の周囲を暗くする」ことにしました。大きめの黒い不織布があったので風呂敷の様にして鉢を包みました。鉢を覗き込んではその度にしていた水やりを我慢しています。昨日(2/25)から、このやリ方で鉢×2を育て始めました。結果は如何に。
なかなかにこれまでの習慣というのは変えられません。先ず自己流でやって失敗して、それから「正しいやり方」を学ぶ。まぁ、失敗部分も含めてこれが「私のやり方」だったという訳です。幸いなことにこれまでは「自己流での失敗」が致命傷に至ることもなく、何とか凌いできました。昔、こういう仕事のやり方に「無免許運転」って指摘してくれた上司がいたことを思い出しました。
けれど、何ごとにつけ、大けがや大失敗に至る前に「怪しい」ものは見直してもいいかも知れません。既に何かやらかした後には挽回などできない年齢でもありますし。本当に今更ですが。猫と一緒に暮らすことでいろいろと学びがあります。愛猫は私のことを「何も知らないんですね」とか思っているに違いありません。
ちなみに猫草とは燕麦であり、燕麦の名前の由来は「種が熟すると燕の尾のように二股に分かれて見えるため」だそうです。これ、シリアルのグラノーラに入っていますよね。というか、オートミールです。食物繊維が豊富で、猫と人間の健康に供する、ありがたい植物です。