長年のサラリーマン人生は私に「1年は4月1日に始まり、3月31日に終わる」という習慣を植え付けました。そんな人、沢山いるでしょ。けれど、手帳は「1月から始まる」ものを使ってしまう。ちょっと、気分がもやもやします。まぁ、カレンダーと手帳は年末の挨拶で貰ったものを使うというのが、サラリーマンの基本です。何か、買ったら「負け」って感じですよね。
毎日の暮らしは「行き当たりばったり」でそれなりに楽しいのですが、そんな暮らしの中でも、いろいろと「予定」を決めねばならないときがあります。例えば「お預かりしていた車、修理できたんで、いつ届ければいいっすか」とか「エアコンの点検、木曜日の午前中でいいっすか」とか「次の予約、8日の16時に来れます？」とかとか… 一人で生きている訳ではないので、いろいろな人と「予定」を共有しないといけないのです。
それに、毎日働いている訳ではありませんが、まだ「仕事」らしきものはしているので、働く日に「予定」を入れる訳にはいきません。去年は学生時代も含めて40年振りくらいで「手帳を持たない暮らし」を過ごしてきましたが、そんなこんなで、結構に1年間、「予定がすぐに決められない人」になっていたのです。
それで、一昨日、「4月始まりの手帳」をamazonでポチったら、昨日届いたのです。大して高いものではありませんが、またまた、ワクワクしてしまったのです。涙もろくなったり、すぐにワクワクしてしまったり、老いて益々「乙女」な感じの毎日です。
さてさて、みんな「手帳」って今も使っているのかしら、それとも、クラウド上にデータを上げて、パソコンと「スマホ」で共有して使ってます、何てことが日常なのでしょうか。知りたくなったら「google」です。
少し古い（2018年）のですが、「日能手帳」でおなじみの日本能率協会マネジメントセンターさんがずばり【手帳に関する意識調査】というアンケート調査を行っています。データを使わせていただきます。
※出典：日本能率協会マネジメントセンター 手帳に関する意識調査（2018.11）
<スケジュール管理のメインツールは何ですか>
全体：1位 手帳（29.3%）、2位 スマホ（26.3%）、3位カレンダー（14.8%）
50代男：1位 手帳（26.1%）、2位 スマホ（23.8%）、3位 カレンダー（8.6%）
50代女：1位 手帳（34.5%）、2位 カレンダー（23.4%）、3位 スマホ（18.2%）
これ、「スケジュール管理のメインツールは何ですか」という質問ですので、恐らく、皆、「手帳・スマホ・カレンダー」を同時使用しているのです。
総じて女性は「手帳好き」な様子です。特に20代女性の手帳支持は「36.6%」と男女全世代を通じてトップの数字です。手帳、立派なオシャレツールです。
男性は20代～40代で「スマホ」がメイン管理ツールになっていますが、50代からは手帳が復権します。まぁ、スケジュールも少し余裕ができる頃ですしね。それにしても、今の現役の人たちは沢山の情報機器を日々持ち歩いているのです。随分と逞しくなりそうです。
50代以上の女性では「メインツール」の2位がカレンダーになっています。家のカレンダー、家の中心である女性たちのメモ書きで一杯ですもの。ちなみに私は手帳を使わなかった1年間、カレンダーにいろいろと書き込んで暮らしていました。（だから、家に帰らないと予定が分からないという不自由な人）
<手帳を使用する理由は何ですか> ※手帳をメインで使っているユーザ／複数回答
全体：1位 使い続けているから（64.3%）、2位 慣れ親しんでいるから（60.8%）、3位 すぐ開けて早いから（48%）
<手帳の選ぶ際の最重要ポイントは何ですか> ※手帳ユーザに対して／複数回答
1位 週間・月間などのレイアウト（50.4％）、2位 書き込みスペースの広さ（48.9％）、3位 表紙の色やデザイン（45.6％）
そうなんですよね、手帳って一つの会社の同じデザインのものをずっと使い続けてしまいます。これもあってか、年末の挨拶で手帳を配る会社さんは頑固に同じデザインのものを調達してましたよね。いただく側としても、手帳メーカの名前ではなく、取引先企業の名前で呼んだりしていましたもの。「XX物産手帳」とかね。
それにしても年末の客先や取引先とのカレンダー交換の儀式って、何だか楽しいですよね。早期退職して、この儀式を失ってしまい、どんなに寂しい思いをしたことか… どんなにＤＸが進もうが、これだけは残していただきものです。
さて、今日で3月も終わりです。というか多くの会社では年度（会計年度）も終わりです。きっと慌ただしく、この日得意先を駆けずり回っている人も多くいることでしょう。何事も起きず、平穏な場所から呑気に言うのも何ですが、みんなの努力が報われることを願っています。
