まだ余りお互いをよく知らない相手と会話をしながら、「どんな人かな」と探っていく。結構に神経を使う時間です。さて、どの辺りから話題を投下していきましょうか。先ずは無難に天気の話ですかね。

先月は同年配のオジサンばかり何人もの方と「お知り合い」になったのです。これから一緒に仕事をすることになる方々なので、仲良くなりたいところです。仕事が楽しいかどうかなんて、ほぼすべてが「人間関係」に掛かっていますからね。

昔から誰との間でも「政治と宗教の話はしない」というのがこの国の常識です。まぁ、当たり前ですよね。互いの意見、考えに相違があっても譲ることができないものについて会話をするのは余りにバカげています。真剣に会話をするのも怖いし、茶化した様な内容になるのも怖いのです。「触らぬ神に祟りなし」素晴らしい格言です。

それから、趣味の話、というのも私は「実はヤバイ」と思っているのです。若い頃ならともかく、60歳程度まで生きてきた人にとって「趣味」というのは大事に守ってきた聖域なのです。もしかしたら「最後の聖域」なのです。とにかく「誰にも触れて欲しくはない」訳です。例え、同好の士であっても、それどころか、デリケートな中高年は「同じ趣味、同じ好みの人」とは極力出会いたくないものだと「私」は思っているのです。

それは何故か? 人は本能として「マウント」を取ってしまうからです。例えば、80年代に流行した英米のロックバンドのことを相手も「好き」ということが分かったら、先ずこう聞くでしょ。「XXXってアルバム聴きました?」ってね。悪気なんかまったく無くても、どれだけ自分の方が造詣が深いかを無意識に相手に誇示してしまう訳です。これ、相手も負けじと「それじゃYYYはどうです?」なんて言ってしまう。こんな会話をしている中に、何だかすっかりつまらなくなってしまいます。自分だけの密かな楽しみだったハズのモノに、目の前の「誰か」の手垢がついてしまった様で。まぁ、見知らぬ誰かがそのことについて何を書いても、何を話しても気にならないんですけどね。変なの。

傍目にはすぐに「仲良し」になってしまう様に見える若い女性たちであっても、オジサンたちと同じ様に「無難な話題」「触れて欲しくはない話題」というのがある様です。まぁ、そんなことを知っても、「だからどうした」なんですけどね。
出典:CanCam 「そこまで仲良くない人との雑談ネタ」(2022.5)

<「そこまで仲が良くない人」に聞かれるとモヤっとする4つのこと>
●お金のこと ●家庭環境のこと ●住まいなどの家庭環境のこと ●恋愛のこと

最後の「恋愛のこと」というのはさておいて、それ以外の3つは例え「若い女性」でなくとも、どんなに「仲がよく」ても、話題にするのはヤバいですよね。特に中高年になってから、こんな「自分を組成するものの中核」に関して足を踏み込まれたら、キレますって。けど、思えば、どちらお住まいですか?とか、ご出身は?とか、結構に無神経に聞いてるな、私ってば。あははは、みんな許してね。

結局、中高年同士が「無難」に話をするために最適な話題は「プロ野球」と「病気」なのだと私は何年か前に気付いたのです。この国では野球は「日常の一風景」ですし、流石に病気の話題で相手にマウントを取ることも、取られることもないですしね。まぁ、逆マウントみたいなもので「私なんか血圧160を大体超えてますからね、ガッハッハ」などと「負け誇る」人も結構いますけど。お大事に。

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