近所のたばこ屋さんの看板には「ないものはない」と書かれています。果たして、どちらなんでしょう。「必ずある」のか、「しょうがないでしょ、ないものはないんだから..」なのか。いずれにせよ、嘘偽りはありません。
後者のニュアンスでの「ないものはない」って、何だか晴々とした気持ちになりますよね。何か欲しいものがあるけれど、それを手に入れるお金がない。そんなときに「借金」「ローン」「リボ払い」なんて手を使うのではなく、ニコニコと「ないものはない」として、すぱっと諦めてしまう。本来、そうあるべきなんですよ。
けれど、何の抵抗もなく、自分のお金を使うかの如くに「カード」を使うようになると、これが実際は借金をしていることを忘れてしまう。何でもかんでもカードで買い物をして、最近流行りの「ポイ活」をしてトクしているつもりでも、本当は怖いことをしていて、いつかカード請求を支払うだけのお金が無いことに気付き、借金を借金で返すことになる。そして、最後は借金を借金で返すこともできなくなり、The END。何だか巨大な企みがこの国で動いている様に思います。
この危うい状況、若い頃ならともかく、中高年以降で「はまって」しまうともうやり直しがつきません。余計なお世話ですが、あまり若者ぶって「ポイ活」に血道を上げるのは危険だと私は思っています。「生活必需品でムリな節約やお得を追いかけ過ぎると、かえって大きな浪費をしでかしてしまう」これ、最近お気に入りの生活訓なのです。
かつて「アンケートサイト」なるもので「アンケート内職」をしてみましたが、結局、バカバカしくなって数日で止めてしまいました。1回答えて2ポイント(円)みたいなアンケートの回答に5分も掛ける訳ですから、何と時給30円にもなりません。数件回答して「あーっ、疲れた」何て言って、缶コーヒーでもパカっと開けたら大赤字です。いやはや何とも。
実際にはどれくらいの人が「ポイ活」でお得になっているのでしょうか。
<ポイ活をしていますか?>
している(80.4%)、していない(19.6%)
※出典:マイナビライフサポート はやりの「ポイ活」、実際にやっている人はどれくらい?(2021.1)
予想通りというか「みんなやってるのね」なのです。ちなみに私だって少しは「ポイ活」をしているのです。週末に大手のドラッグストアで1週間分の日用品を買うのですが、このときに「ポイントカード」(スマホのアプリ)にポイントが加算されるのです。支払いは毎度現金なのですが、ポイントが順調に増えていくのは結構にウレシイものです。年間に3万円くらいになるのですから、バカにはできません。近頃のドラッグストアは「お酒」なんぞも売っているので、ポイントはときどきこれに化けたりしているのです。
若い頃にクレジットカードをいつの間にか使いすぎて、その支払いに四苦八苦したことがありました。結局、何とかボーナスでチャラにしたのですが、正直、借金の返済を心配するというのは「本当に苦しい」ものなのです。それにしても、今月はamazon、少し使い過ぎたかな…