11月19日にメジャーリーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が今シーズン、最も活躍した選手に贈られるMVPに選ばれました。しかも全米野球記者協会に所属する記者30人の投票において満票!です。本当におめでとうございます。 言葉にならないくらいに素晴らしく、そして、日本人として誇らしいことです。
社会がコロナ禍でどんよりとした停滞気分の中、4月の開幕から10月のシーズン終了まで、 大谷選手の活躍が日本にどれだけの幸せと希望をもたらせてくれたか図り知れません。私も退職~転職という 一身上の変化が起きた年でしたが、不安やら失望やら苛立ちやらといったネガティブな感情が心に渦巻く中、大谷選手の豪快なホームラン、迫力ある走塁、そしてMLBの強打者をねじ伏せる力強いピッチングの映像が何よりも気持ちを落ち着かせてくれました。ありがとう!ありがとう!ありがとう!何度でも言うことにしましょう。
今年は大谷選手の大活躍に加えて、ゴルフの世界でも松山英樹選手がマスターズに優勝するという快挙を成し遂げ、こちらも本当に日本に、そして私にとって素晴らしいプレゼントとなりました。松山選手にも同じように感謝!です。スポーツ好きにとっては「記憶に残る一年」になりました。
私は中学生までサッカー少年だったのですが、ここ20年程はすっかりMLBとPGA(アメリカの男子プロゴルフツアー)の世界に魅せられています。どちらもアメリカらしい洗練されたエンターテイメントとして試合が提供されていて、試合の中継だけでなく、いろいろな記録やデータ分析(スタッツ)から、スポーツをより多面的に楽しませてくれます。選手やチームの特色を様々な指標から浮彫にし、試合観戦に深みと親しみを加えてくれています。また、インターネットやスマホといった新しいプラットフォームを存分にいかしたコンテンツが見るものを飽きさせません。豊富な動画コンテンツとこれらのデータを眺めることで、過ぎたシーズンを反芻して楽しむことができ、次のシーズンに向けて、こちらも観戦の気分を高めていくことができます。
MLBは亡き父と私の貴重な共通の話題でもありました。生前はニューヨーク・ヤンキースの「ここしばらくにおける最も華やかな時期」で、ジーター、Aロッド、バーニー・ウィリアムス、ポサーダ、マリアーノ・リベラ、そして松井秀喜選手など、今思い出してもわくわくする様なメンバーがプレイをしていました。父もBSでの放送を欠かさず観ては、週末に私とMLBの話題で盛り上がりました。遠い昔の風景として、ぼんやりとその頃を思い出します。私にとって、MLBは今を楽しむだけでなく、あの頃に戻ることができるタイムマシンでもあるのです。
スポーツは本当に素晴らしいものです。自らがプレイをしなくとも、天才たちの素晴らしいプレイを見るだけで、心のなかに「幸せな思い」が沸き上がってくるのです。 来年のMLB開幕が待ち遠しくてなりません。来年はどんなプレイを大谷選手、そしてMLBの選手たちは見せてくれるのでしょう。2022年は3月31日にメジャー30球団の試合が一斉にプレイボールとなります。既に2022年シーズンが真っ只中のPGAツアーで松山選手を応援しながら、 私はまるで子供の様に開幕までの長くて短い日々を待つことにします。
素晴らしきスポーツの天才たちと同じ時代に生きていることに感謝です。