頑張れ!と励まされた方がうれしいのか、頑張り過ぎないでねと気分を鎮めてもらう方がうれしいのか。どちらも言われればうれしいし、どちらも恥ずかしい。いずれにせよ、「あなたは60歳なんだから」というのが前提にある様に思えます。ひねくれた考え方ですかね。

最近、ようつべでひたすらにモチベーションを鼓舞する動画というのを見つけました。何だか突然にトップ画面にサムネイルが登場してきて、思わずクリックしてしまったのです。5分程度の動画でひたすらに英語で「頑張れ、自分を信じろ、休むな、結果だけがお前を証明してくれる」といったメッセージが語られます。語るというより「吠えて」います。

画面には翻訳の日本語が表示され、背景には辛いトレーニングに励む人たちの映像が流れます。毎日だと流石に食傷気味になりますが、何か目的があって頑張っているときに、たまに見る分にはとても励まされる様に思います。

これ、自分で分かっていることではあっても、なかなかに口に出すことのない思いが、こうやって(英語ではあっても)熱く語られ、目から言葉が脳に流れ込んでくると結構に響いてきます。元気づけられる一方で「自分が如何に怠けてきたか、甘かったか」みたいな気分にもさせられてしまいます。だって、忙しかったんだもん!

60歳にもなった「おじいさん」を励ましてくれる人という奇特なひとはなかなかにいません。励ましたり、褒めたりって、若い人が年長にするのは結構に難しく、ハードルが高いことですしね。相手が面倒なタイプの人だと「うるせいよ」みたいな反応になってしまいます。

人は何がモチベーションになるのか、何に励まされるのかは様々です。こういった直接的な「モチベーション向上動画」以外にも、世の中で起きていることの端々にそんなメッセージが散りばめられていることでしょう。「励まされるか、励まされないかはあなた次第」です。

最近の私ときたら、この強烈な動画以外にもいろいろと励まされ続けているのです。WBCのすべての選手の頑張りに励まされ、芽を出した庭のチューリップに励まされ、愛猫がしてくれる気遣いに励まされ、公共工事で働く若い人たちと交通整理の年配の方々に励まされ、長い冬に耐えた桜の花に励まされます。

それで、「励まされた先」に何を為していくのか。人様の迷惑にならず、あれこれとお金を使い、きちんと税金を払う。これから先、これだけでも大変なことの様に思います。何か「ステキなこと」を見つけて、今の生活の上に組み上げてみたいなと思ってはいるのですが、あまり余計なことをすると「人様の迷惑」ですしね。

「頑張りすぎないでね」「ほどほどにしてね」なんて言われると、多くの人は更に頑張ってしまいます。励ますのも難しいものです。まぁ、60歳にもなれば大して頑張ることもできませんけれど。

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