週末にハードディスクに撮り溜めたTV番組をせっせと見ました。録画する番組は大体決まっていて「ポツンと一軒家」、「ふるさと探訪〜こだわり田舎自慢」、「人生の楽園」、「ドキュメント72時間」といったものを撮り溜めています。今はようやく7月頃に録画したものを消化したばかりです。いつか全部見終えるときが来るのでしょうか。

結局、自分がどんな世界で生きていくか決めるのは「自分」ということになります。騒がしくがちゃがちゃとした毎日が続くとため息をついても、それは自分が選んで、決めたものに他なりません。本当は静かで眠った様に流れていく毎日を選ぶことだって、できたハズなのです。

昔から、映画や見たり、本を読んだりしていると「劇的なこと」が何一つ起きなければよいのにといつも思ってきました。特に登場する人たちが「辛い」「苦しい」「悲しい」、そんな思いをすることが起きなければよいと思っているのです。

ハッピーエンドどころか、オールハッピーなものを望んでいる訳です。勿論、そんな作品にはメリハリもなく、人の心を揺さぶる感動もないことでしょう。けれど、物語の中で、自分とは違う人生を送っている人たちが普通に暮らしている様子を見られれば、私としてはそれで満足なのです。

同じ様なこと?を考える人も決して少なくはない様で、そんな「静かで何も起きない世界」が広がっている映像や物語も世の中には結構にあって、そんなものを見つけるとつい没頭してしまいます。いいじゃないですか、周りがみんないい人ばかりで、困りごとが何一つない世界が存在していたって。

何で唐突にこんなことを書いているかと言えば、「夏目友人帳」というマンガがあって、このアニメ版の評判がよいので、年甲斐もなく再放送を録画していたのです。撮り溜めたものを今月になってから続けて観ていたら、これが見事に「大したことの起きない静かで幸せな日々」が描かれたものだったのです。それで嬉しくなって、こんなエントリを書いた訳です。

61歳のおじいさんが言うのはとても恥ずかしいのですが、「静かでホッとする世界」がそこにはありました。更に照れくさいことを言うならば「出会えてよかった」マンガ、アニメでした。

現実の世界では、もう少し、もしかしたら未来永劫、そうではない世界で生きていくのでしょうが、いつか、オールハッピーな世界が待っていると信じていたりします。世界のあちこちで辛い思いをしている人たちのことを考えれば、今の生活は十分にオールハッピーなんですけどね。

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今週末、3連休なんですよね。その中のどこか一日、いつものお散歩コースで川まで行って、河原のススキでも眺めてきたいと思っています。遠く夕暮れの彼方に富士山のシルエットも浮かんで、最高の時間が流れます。何も起きないけどね。

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