「上手くいかないなぁ」なんて思っているときに、突然に灯台のあかりが見える。これはもう「不幸中の幸い」とばかりにすがってしまいます。ところがこれが「不幸中の災い」で、もっと辛いことになってしまったりすることが多々あります。不幸なときって、平時以上に慎重に状況を見極めた方がよさそうです。

中高年の再就職が難しいという記事が度々ネットなどにも上げられています。去年の年明けから暫くの間、再就職活動をしていた私にとっても、「大変に厳しかった」という記憶があります。条件はともかく「なかなかに思ったとおりの仕事がない」ことから、自らの意志で早期退職を決めたにも関わらず、当時は勝手に「不幸」だと思っていました。

私の場合はその後比較的短期間の再就職活動で次の仕事が決まったのですが、ネットの記事などを読むと「20社にお祈りされた」「50社にお祈りされた」「そもそも書類選考が通らない」といったケースもあるようで、そんなときに「内定」をもらったりすると、正に「不幸中の幸い」と思うに違いありません。勿論、そこに飛びついてしまう訳ですが、しっかりと仕事内容や条件を見定めていないケースも多く、仕事をはじめたものの短期間で離職をしてしまうという話も数多く紹介されています。「短期間離職は不幸の始まり」でもあるので、再就職先の選択は「苦しいけれど慎重」にしたいところです。

もっと長いスパンで考えると、多くの中高年にとっては、退職後~年金受給開始までの期間、5年間程は「不幸」な年月と言えます。この間を穏やかに乗り越えられることを皆が切に願っている訳です。そんな期間であっても、「時間」だけはたっぷりあるので、この「時間」を使って、それまでには忙しくてできなかった「何か」にじっくりと取り組むことができれば、「不幸中の幸い」と言うことができるかも知れません。

「不幸」と「幸せ」の関係に関する格言って幾つもありますよね。「災い転じて福となす」「怪我の功名」「禍福は糾える縄の如し」… まぁ、今は辛いこと、不幸だなと思うことに見舞われていても、焦ったりせずに「時間」を味方にして、じっくりと取り組む。中高年にとって、それが一番大事なのかも知れません。

カミさんに頼まれて近所のケーキ屋さんに苺のショートケーキを買いに行ったのですが、すべて売り切れだったのです。それで、代りにチーズケーキを買ったのですが、これがびっくりするくらい美味しかったのです。これが私の直近の「不幸中の幸い」です。呑気な話です。

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