「自分の当たり前」をベースに世の中を眺めていると、だんだん理解し難いことが多くなってきた様な気がしています。そうか、きちんと「今」のことを学ばなければいけないのね。

最近、ようつべで「本の紹介動画」というのをいい加減に視聴してから、面白そうだなと思う本を買ったり、借りたりすることがあります。先に要約で内容を知ってから、原典を読むということになります。これだと、比較的「ハズレ」に出会わないという利点があったりします。それに自分では「選ぶことのない本」に出会えたりします。

「今」を知る方法なんて幾らでもあって、人それぞれにやり方があって、とにかく生きてさえいれば、常に「今」にいるので、本来「学ぶ」という対象ではないのかも知れません。けれど、他人の切り口を知ることで「なるほど!そういうことだったのね」などと、目の前の視界がさーっと開けるときもあるのです。

それで、「転職2.0 日本人のキャリアの新ルール」(村上臣さん/2021)という本をようつべで「視聴」してから、「読んで」みたのですが、これが、大変に面白かったのです。勿論、今更、61歳のおじいさんが「転職」なんて図々しいことを企んでいるのではありません。今、「働く」ことの最前線で何が起きているのかに興味があったのです。

著者の村上臣さんは、yahoo出身で現在リンクトイン日本代表、他にも幾つもの会社で戦略・技術顧問をされている方で、この業界では大変に高名な方とのこと。

本では、もはや「いい会社に入って、一生安定した生活を送る」という時代ではなく、自らの市場価値を高めながら、自分で自分の人生をコントロールしていく状況になっていることが説明されます。そして、そのためには、どのように世界を漕いでいけばよいかの指針を示してくれます。これが実に具体的で分かりやすいのです。Amazonの書評でも圧倒的な高評価を得ています。

自分がやってきたこと、できることのタグ(分類するための名札)を整え、これを明らかにすることで、「求められて」仕事をする。自分は「何者か」が語れなければ、ただ、いい会社に入っただけでは望むような仕事はできない時代。というか、そもそも、何となくいい会社に入ることもできない時代。

勿論、みんながみんな、そんなことができる訳ではなく、会社にしても、そこまで変化を遂げているところばかりではないことでしょう。けれど、優秀な人がそんな働き方を選ぶようになれば、会社もまた、それに順じて変わっていきます。

あっと言う間に世界は変わり始めていたんですね。退職金がもらえるのを心待ちにして我慢して働く、なんて遠い昔の話になりそうです。退職金制度、終身雇用、年功序列といったかつての日本企業の「強み」の源泉でもあったものが、遠くない未来に姿を消してしまいそうです。無能な私としては、いい時代に「現役」だったなぁ、と思ったりもします。けれど、これからの働き方、何だかとっても魅力的に思えます。

この本には「小さな仕事」を中心に、世界の片隅をよたよたと漕いでいく身にも参考になることがたくさんありました。というか、もはや「船に乗っていない」身だからこそ、よいヒントを幾つも貰いました。これで、少しは「世界の変化」がもたらしている、新しい日常を正しく理解できるとよいのですが。

いよいよ昨日(5/8)から新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。ようやく出歩くときにも、同調圧力を感じずにマスクを外すことができます。毎日新しいものを使っても、「買い置き」がまだ家に1年分くらいはあります。マスクには消費期限があるとかないとか、ムリして使うのも何だかな。

***
ブログランキングに参加しています。よろしければポチっとお願いします。やる気がでます。