結局、今年も年賀状を書くことにしました。どんどん書く枚数が減ってきていて、今年はついに20枚程度になりそうです。(失礼ながら)厳選した?相手への年賀状ですから、いろいろと近況などを伝えたいと思っています。そろそろ、ハガキを買って、ゆっくりと書き始めますかね。

さて、年老いてからの人生に不要なものは「立派な人たちの成功譚」だと思っています。勿論、暴論であり、間違っているのは私です。何故か? 理由は単純で、読んだり、聞いたりしても、共感できずに「面白くない」からです。それは良かったね、スゴイね。そうです、私はただ「ひがんでいる」だけです。

そんなことは兎も角として、最近「いいところに光を当てたな」と思っているのが、発行:三五館シンシャ/発売:フォレスト出版が出している「ドキュメント日記シリーズ」というものなのです。かなり売れていて、世間的にも面白いと思われているシリーズなので、ご存知の方も多いと思います。

私がこれまで読んだのは「マンション管理員オロオロ日記」「メーター検針員テゲテゲ日記」「コールセンターもしもし日記」の3冊なのですが、それぞれに結構な感動がありました。

どれもシニアになっても頑張って、所謂「キツイ仕事」をしている/していた人たちが綴った体験記なのですが、とにかく内容にグイグイと引き込まれるのです。「事実は小説より奇なり」のとおりで、びっくりする様「エピソード」が満載です。

中には「ほっこり」する様なエピソードも書かれていますが、多くは「丸出しにされた個人のエゴ」に悪戦苦闘しながら対応していく姿が描かれています。投げつけられたヒドい言葉に心を痛めながらも、どう対処していくのか。まるで聖人の修行の如くです。

それで、内容もさることながら、その文章の巧みさと、現実から一歩退いたところから起きていることを見つめることができる精神性の高さに感服させられるのです。こんなスゴイことを書ける、こんなスゴイ所にまで考えを昇華させることができる人たちが「低賃金でキツイ仕事」を粛々とこなしている、その現実に圧倒されます。

「努力をして、しかも幸運に恵まれて成功に至った人たち」は勿論立派ですが、「努力をしても、不運にも別のところに連れて行かれ、頑張っている人たち」もまた、賞賛に値する様に思うのです。そして、今の私にとって、より深く共感し、感動できるのはこんな人たちの物語だったりします。

それで、この本のシリーズ企画を立てた人も、いろいろと苦労を重ねた人なんだろうなと思ったりします。だって、普通に「幸せな人生」を送ってきた人たちに取っては「悲惨な話」「バカにして笑う話」としか思えないものの中に、「じんわりとした素敵なもの」を見出して、世の中に伝えてくれたのですから。同じ思いをしてきた人じゃないと、こんな企画、思いつきませんよ。

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寒いのは朝7時30分くらいに家を出て、駅に到着するまでの10分程度だけなのです。それどころか電車に乗ってしまうと、降車駅までの間、コートを着ていなくても汗をかいてしまう程の「暑さ」です。今は出社後に外出することもないし、冬を快適に過ごすにはどんな格好をすればいいんでしょうね… もっと寒くなったら、また考えることにします。

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