時間があって気分が乗れば、相変わらずプールに行って泳いでいます。何よりも自宅から歩いて5分も掛らないところがウレシイところです。昔は「25mを往復50本(2,500m)泳ぐ」などと決めて、プールに飛び込んでいたのですが、最近は「1時間泳ぐ」といったように「時間縛り」にしています。理由は二つで、目標を達成できずに敗北感を抱いて家にとぼとぼ帰ることが多くなったのと、途中で「何本泳いだか」のカウントが怪しくなってきたからです。本当に情けない。
4月末で気に病んでいたことの最大のものが「終わる」ので、今は心持ちがかなり「開かれている」状態になっているのです。つまり、見るもの聴くものがどれも楽しいという感じです。何か悪いクスリをやっているかの様にいろいろなものが新鮮に心に入ってきます。
まぁ、応援する猫系プロ野球チーム(ライオンズ、タイガース)がどちらも絶不調であることに若干心を痛めていますが、よく考えると大して強くないことは今年に限ったことではないので、「通常運転だね」などとこれも許してしまいます。これを機にどちらもチーム名を「西武 Cats」「阪神Kittens(子猫)」に改めていただきたいところです。(本当は怒っている)
さてさて、調子に乗って、いろいろなことを再開したり、初めてチャレンジしたりするのですが、これに際して「何かを目標とする」というアプローチではなく、「時間切れになるまで」という考え方にすると随分と「楽」なのです。拙いピアノの練習も「30分」だけ、庭の草むしりも「90分」だけ、こんな感じです。
勿論、ロングスパンでも「或る日、そんなことができなくなるまで」という考え方でやっていると少しも苦にならず、飽きません。「そんなの全然面白くないじゃない、結果が出ないなんて!」 いいんですよ、会社や仕事じゃないんだから。
さてさて、週5日、毎回「1時間」の時間を使ったとしたら、どんなことになるか、資格の取得時間をベースに考えてみました。週5日ということは、月20回、ざくっと1ヶ月間で20時間の時間確保ができるということになります。
●簿記3級(50時間):2.5ヶ月 ●FP2級(150時間):7.5ヶ月 ●簿記2級(250時間):1年
●宅建(300時間):1年3ヶ月 ●行政書士(1,000時間):4年
継続は力なりで、「週5日、1hづつ」勉強していれば、そこそこの資格でも数年で取得できることになります。少しづつ無理せずに続けていけば、結果は後から付いてくる、そんな感じです。これと同じで、楽しんで続けていければ、どんなことでも「深みが分かって一層面白くなる」ことに期待です。
けれど、それだって、途中、長いお休みをしてしまってもよいのです。何かに「追い詰められない様に」楽しむ、これが中高年が会社や仕事をリタイアした後に与えられた特権だと私は思うのです。
ちなみに日本人は65歳で仕事を辞めた後の20年間に6.7万時間の自由時間があるそうです。これ、日本人の一人当たりの年間総実労働時間は1,800時間程度らしいので、22歳から65歳まで43年間働いた場合、生涯実労働時間は7.74万時間ということになります。
あんなに「お腹いっぱい働いたよ」なんて言ってたら、これから「もう食べられないよ」というくらい自由時間があるのです。「時間縛り」で楽しく好きなことを続けていたら、一端の専門家になってしまいそうです。草むしりの専門家、とてもいい感じです。
とは言っても、老人の時間は若い人に比べて「早く流れる」らしいのです。何でも「心的時計」というのがあって、身体の状態が活発であれば心的時計は速く進み、不活発であれば進み方は遅くなるのだそうです。高齢になると一般に代謝は低下するので心的時計の進み方が鈍り、時間の経過を速く感じるのだそうです。※出典:日本経済新聞 大人はなぜ時間を短く感じる?(2010.6)
それに、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますからね。いつのときも。