「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」ダーウィンの言葉として、いろんなところで頻繁に使われるカッコいいフレーズですが、これ、ダーウィンは言っていないとか。

一昔前までは中高年と言えば、パソコンが使えない、メールが打てない、キーボードを指1本で叩くとかいった嘲笑のネタだった訳ですが、今の65歳くらいまでのオジサン、オバサンでそんな人は誰もいません。僅か30年程の間に随分と私たちは「進化」した訳です。

それどころか、みんなスマホを使いこなし、「ようつべ」に凝った動画をがんがん投稿し、高齢者仲間でSNSを楽しむといった調子で、今から30年前の「退職して静かな日々が始まる」という世代とは大違いなのです。それに、今では、例え本当は静かな日々を送りたいと思っていても、周囲に流されて、そうもいかないのです。うっかりメールを数日見ないでいると「メール読んでる?」なんて電話が掛かってきたりします。最初から電話しろヨ。

「IT」による武装がもたらした「進化」と共に、「健康」面でも随分と「進化?」をしています。余命という観点でみるならば、令和2年の65歳の平均余命は男性:20.05年、女性:24.91年となっています。(出典:厚生労働省「令和2年簡易生命表」) これ、30年前(1992年)では、男性:16.31年、女性:20.31年ですから、僅か30年の間に男性・女性共に4年も延びたことになります。

一方、教養というか、修養というか、人としての重さというか、そういったものは逆に「退化」、もしくは「幼稚化」をしているようにも思います。ひとり一人の「退化」というよりも、社会全体の風潮の様にも思えます。
そして、TVを付ければ、バラエティやお笑い番組で未だに第一線で活躍して、大騒ぎをしている人たちって、みんな60歳くらいなんですよ。何だか、まるっと30年前から時が止まった感じがします。みんな、あの頃のまま。

僅か30年の間に随分と変わったり、変わらなかったりですが、神さまにもらった「4年間」程の時間というギフト、どう使いますかね。


愛猫のおーちゃんが家に来てくれる前は、ずっとインコを飼っていました。鳥って恐竜の生き残り、恐竜から進化した生き物だそうですが、一緒に暮らしていると「正にそのとおり」なのです。脚の感じとか、時折顔をのぞかせる狂暴な性格とか。仲良しでしたが、たまにお気に召さないことをすると強く噛まれ、イタタタとなったものです。あれでも、「甘噛み」だったんでしょうね。恐竜恐るべしです。

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