「退職」を決めて、元の会社、職場を離れる場合、どんなにキレイごとをいっても一番の根っ子には「ネガティブな理由」がある様に私は思います。例えキャリアアップのための「退職」であっても、それは元の会社に対して何らかの「No」を突き付けている訳ですから、やはり、「ネガティブな理由」によることになります。「好きだけど別れる」などという気持ちが歌われるラブソングがありますが、そんなハズはないのです。キライだから別れるってはっきり言えばいいのに、どうせもう会わないし、すぐにお互い忘れちゃうんだから。

「ネガティブな思いを持ったまま退職してはいけません」ということを書いているWEBページに出会いました。「円満退社ができる人、悪感情のまま辞める人…転職後の人生に差を生む「習慣」」というページで、心理学の博士でプロカウンセラーの古宮昇さんという方の書いた書籍を要約したものです。
※出典:古宮昇 プロカウンセラーが教える 絶対幸せになれる「感謝ノート」

まぁ、普通の人は心の中にどんなことを思っていても「円満退社」をするのがこの国の常識なので、この記事でのポイントは「悪感情のまま辞める」ことをしないで、「感謝」をして辞めていくことでその後の人生がとてもよい方向に転がっていきますよ というところにあります。

確かに退職理由が「ただキライだから辞めました」では際限なく同じことを繰り返すことになりかねません。言葉の遊びかも知れませんが誰だって「キライだから辞める」のではなく、「もっと自分を活かせる会社や仕事が見つかった」から辞める訳ですしね。

とは言っても、「そもそも悪感情をいだいている自分の心を何とかしましょう」といったスピリチュアルなアプローチが書かれているのではありません。いろいろな視点から、どんなに小さなこと、つまらないことでも「感謝できる断片」を見つけて、大量に箇条書きにして書き出し、その一文の最後に「ありがとうございました」と付けるというやり方が紹介されているのです。まぁ、散々苦しんだり、イヤな思いをしてきた後に、この作業を「次」に向けて行うべき「リハビリ」や「デトックス」と考えればとてもよいやり方に思えます。

ふむふむ、これは「会社」「職場」だけでなく、「仕事そのもの」や「人」に対しても使える手かも知れません。もしかすると、「好きだけど別れる」というのはこの作業を終えた人の心理なのかしら。けれど、そもそもがキライなんだから、もう一度やり直すとはならない、そんなもんですよ。

例えば、今私が働いているところを退職するとして、ネガティブな思いをひとまず隣に置いてから考えてみるとこんな感じでしょうか。
●短い期間だったけれどお給料をくれて、「どうもありがとうございました」
●未経験の仕事を経験させてくれて、「どうもありがとうございました」
●近くの食堂で美味しい皿うどんを食べる機会をくれて、「どうもありがとうございました」
●前にいた会社の良さを再発見させてくれて、「どうもありがとうございました」
●通勤のために大好きな(?)電車に長時間乗れたこと、「どうもありがとうございました」
余り思いつきません。感謝の薄い人なんです、私ってば…

この記事/書籍の著者の方は以前の勤務先である大学を離れる際に「282個」もの感謝を見出したそうです。確かに「もう思いつくことがない」ところまで、感謝するポイントを書き出したら、「イヤなこともあったけど、まぁいいや」という心境に至ることができそうです。できたら退職前の「悪感情のピーク」のタイミングでやるのが良さそうです。こんな状況にあっても「感謝することがあった」と思うとカッカした気持ちも少しは落ち着きます。すべてがムダでも、イヤなことでもなかったのです。

立つ鳥跡を濁さずという美徳のとおり、表面的には波風立てずに退職をする。けれど、肝心な自分の心はダメージを受けたまま。そんな不幸な転職、別れの連続を断ち切りたい人には、このやり方はトライする価値があるアプローチと思います。それでもただの一つも感謝が思いつかなかったらどうするかって? 著者の方曰く「かならず見つかります」。そうだよね。

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