昔は頭ではなく、口で考えて喋ることができたのに、最近は言いたいことが頭にも浮かんで来ないし、ましてや口と来たらすぐに「つっかえて」しまうのです。若い頃に比べて、人と会話をすることも格段に少なくなってきたこともあり、私が得意とする「おしゃべり」も年貢の納め時を迎えたのかも知れません。

3年前のネットの記事に「音読」が密かなブームというものがありました。3年前のことですから、今ではブームも去って、「音読」は冷たくされているのかも知れません。けれど、私が読んだ本の数冊においても「音読は脳の活性化によい」と絶賛されているのです。これは試さない訳にはいきません。待ってろよ、得意の「おしゃべり」を復活させてやるからな。

幸いなことに私の作業部屋であれば、かなりの声の大きさで音読をしても誰にも咎められることはありません。どうやら世の中には「英文」を音読するという人が多い様子ですが、これは私とは目的、目指すゴールが違う人なのです。私は力強く宣言しますが、二度と英語を勉強するつもりはありません。私はただ口がうまく回って、昔の様に滑らかにおしゃべりができればよいのです。

という訳で、私は日本語の音読用テキストがダウンロードできるサイトを見つけて、これを出力した紙を手に持って、音読をここ最近は毎日5分程やっているのです。新見南吉の「ごんぎつね」とか「手袋を買いに」を声に出して読んでいるのです。

ちなみに「ごんぎつね」は音読には向いていません。読んでいて物語のエンディングに近付くと、涙が止まらなくなるのです。やっぱり、意味が分からない「英語」の音読の方がよいのかもしれません。いずれにせよ、言葉を音にして発することを中高年を迎えたら意識的にした方がよい様に思います。ただですら会話の相手も、会話の時間も減るしね、会社でも家庭でも。もはや、猫だけが頼りだよ。

とは言っても、私の場合、どちらかというと「人とコミュニケーションをとる」ことが好きなのではなく「流麗に喋っている」こと自体が好きという本当に迷惑な欲求なのです。だから、昔はよくセミナーの講師なんかを引き受けて喋っていたのですが、これは天職だった訳です。

それ故に、年をとるにつれて「人とコミュニケーションをとる」ことは次第に苦手になってきて、できれば静かに一日が過ごせることがうれしくなってきました。

既婚女性が回答したアンケートですが、「人との関わりに関する考えを教えてもらう」ものがありました。※出典:Domani 100人に聞きました!人と関わりたくないと思うこと…(2020.8)

<人ともう関わりたくない…と思うことはある?>
たまにある(54.2%)/よくある(25.8%)/ほとんどない(16.8%)/ない(3.3%)

これって、人がキライな狷介な人ということではなく、それどころか「つい他人のことを考えてしまう繊細さん」だからこその感情なのだそうです。
‘「仕事だけでなく、家事、育児、SNS上でのおつきあい…と、1日中何かしらの社会的・家族的な役割を求められています。また、協調性を大事にするあまり、周りの人が快適に過ごせるようにすることを常に優先してしまう方が多いように感じます」’と精神科医の先生もこのアンケート調査ページで言っているのです。

まぁ、しばらく誰とも会わず、頭も使わずに、部屋の片付けしたりすることにしましょう。そのうちに誰かと話したくなるでしょうから。

「口が回らない」「呂律が回らない」ってトレーニングで何とかするという問題ではなく「病気」の可能性があることを知りました。何と脳梗塞の前兆でもあるとか。不整脈(心房細動)の持病を持っていて、心肥大って言われていて、勿論高血圧である私としては大いに心配なのです。昨日も久し振りに沢山お酒を飲んだ後、ベッドに入ってから心臓が不規則にドクンドクンと壊れたビートをしばらくの間刻んでいたのです。やばいなぁ、死んじゃうかもなと思ったりしました。今日は休肝日にすることにします。

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