一昔前に「カラオケ」に中高生が行かなくなった際に、そのお金はどこに使われることになったのか という捜索が行われ、「隊長! 携帯の支払いに充てられておりましたぁ」ということがありました。
それでは、現在、老若男女、猫も杓子も、いつでも、どこでも使われている「スマホ」の時間はどこからやってきたものなのでしょうか。まさか、一日が27時間になっていたりしませんよね。

先ずは始めに、スマホの1日平均の利用時間ですが、2021年:136.3分だそうです。2019年の調査では112.1分、2020年は126.6分だったそうですから、まだまだ拡大をしています。
※出典:Glossom株式会社 【スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2021】

若い人はSNS(インスタなど)や「ようつべ」が大好きで、中高年は情報検索をしたり、情報収集をしているというのが「おおざっぱ」な利用用途となっています。それにしても平均で2時間以上もスマホをいじっているのか、そりゃ忙しいよね。

尚、この時間とは別にPCなどでネットを使っている時間というのもあるのですから、人間は既にネットワークの接続されたデバイス(機器)みたいなものです。あんまり古いとインタフェースの仕様がちがうので繋がりません。

それでは、スマホに時間を奪われたと訴える被害者の皆さんの言い分を聞くことにします。

<1_読書>

これから、この国を支えてくれる「大学生」の読書時間のデータを眺めます。
はじめに、スマホのせいではなく、私が大学生だった40年も前から、この国の学生は大して本など読んでいないことを念頭に入れておく必要があります。というか「読書の習慣がある人」と「ない人」がはっきりと分かれており、スマホの登場で「読書の習慣がない人」が、潔く「本をまったく読まない」ことになったらしいのです。
①1日の読書時間「0分」:2012年(34.5%)→2020年(47.2%) ※増えてる
②1日の読書時間「60分未満」:2012年(40.3%)→2020年(21.2%) ※多くが①に主旨替え
③1日の読書時間「60分以上」:2012年(23.8%)→2020年(28%) ※③ますます賢くなる
※出典:全国大学生協連 第56回学生生活実態調査の概要報告

まぁ、このデータの『読書時間』には「スマホでコミックスを読む」まで含まれているので、本当に大学生はきちんと「本らしい本」を読まなくなったのです。我が身を顧みるに嘆くに嘆けずに、『じっと手を見る』訳です。これが宮沢賢治の有名な一文から一部を頂戴したものであることも、きっと分かってくれないのです。これが何が面白いかというと…

<2_新聞>
我家が新聞をやめてしまってから、既に5年以上が経過します。最初は「来ないと寂しいなぁ」などと思っていましたが、まったく問題がなく毎日を過ごしています。寂しくありません、元気にやっています。
また、電車の中で新聞を読む人は、もはや天然記念物的な少なさです。早めにXXセンターみたいなところで保護が必要なレベルです。昔は「如何にキレイに畳んで隣の人に迷惑を掛けない様に新聞を読むか」という芸を極めて、はじめてサラリーマンとして認められたものです。

さて、総務省の「令和2年度情報通信白書」にはいろいろと衝撃のデータがあり、日本の民度について諸外国に実態がバレる前にどうにかした方がよいと心配をする程です。

♪平日における新聞を読む時間
●全体:2015年(11.6分)→2019年(8.4分)
●40代:2015年(8.8分)→2019年(5.3分)
●50代:2015年(17分)→2019年(12分)
※出典:総務省「令和2年度情報通信白書」

分かりました。新聞は読むために家に届くのではなく、月末にまとめてゴミ回収をしてもらうために家に届くものだったのです。あと、引っ越しをするときに割れやすいグラスを包むとか。誰も読まなくなって、紙媒体の新聞、いずれは無くなってしまうのかも知れません。

<3_テレビ>
「オレ、テレビ見ていなんだよね」というのが最近のイケてる人の自分宣言です。オリンピックで平野選手や高木選手の応援をしていたくせに… キミが見ていた画面が四角い家電のことをテレビというのだよ。
さて、先の総務省の白書では、テレビ視聴に関して、結構意外なことが分かります。2015年からの比較なのですが、「それほどに視聴時間が短くなっていない」のです。それどころか、60代に至っては増加しているのです。(流石に10代、20代はかなり短くなっている)

♪平日におけるテレビを見る時間(リアルタイム)
●全体:2015年(174.3分)→2019年(161.2分)
●50代:2015年(219.8分)→2019年(201.4分)
●60代:2015年(257.6分)→2019年(260.3分)

それにしても、みんな「テレビ見すぎ」でしょ。1日3時間以上だよ、60代なんて4時間だよ。まぁ、実態は「何となく居室空間にTVプログラムが流されている」ということなのでしょう。
環境映像としてのテレビ、何だかカッコいいぞ。そして、みんな、手にはスマホを持ってね。

意外とテレビとスマホは相性がよいのかも知れません。スマホ片手の人を対象にした番組なんていうのが受けそうです。それにスマホでは「ようつべ」を見ながら、テレビはずっと流れているというのも、「どちらもちゃんと見ていない」ということを考えると共存できそうです。
脳にマルチタスクさせると大きな負荷が掛かるそうなので、ご注意下さい。

<4_睡眠>

5年おきの調査(令和4年に最新調査が公表)なので、少々古いのですが信頼のおける「総務省」のデータを眺めます。
♪平均睡眠時間(週平均/1日当たり)
■男性:1976年(8.15時間)→2016年(7.42時間)
■女性:1976年(7.56時間)→2016年(7.32時間)
※出典:総務省統計局 平成28年社会生活基本調査の結果

睡眠時間は大昔(1976年)に比べて、確かに減っていますが、ここ数年では「下げ止まり」をしている様にも思います。流石に「これ以上眠らないのはヤバい」という感じでしょうか。
ちなみに、私は昔から一日5時間程度しか眠らないのを習慣としているのですが、大体、起きている時間はいつでも眠いのです。何だかな。

いろいろなデータを眺めて分かったことは、「スマホ時間」というのは「空き時間」をパクパクと食べている訳です。そして、何だかんだで「空き時間」は増え続けています。
一つには「労働時間が短くなる」「テレワークで通勤時間短くなる」という実際の「空き時間」が増えていること、もうひとつが、これまでは「満ちていたハズの時間」の「空き時間」化です。

例えば、昔はデートしているときに何か他のことをするなんて有り得なかったのですが、最近は二人してスマホを見ていたりする。デートにおける大半の時間は「空き時間」である。スゴい発見です。家族と過ごす時間、友人と過ごす時間すら、既に「空き時間」認定されているのかも知れません。

目の前でスマホを操作されていたら、「そうか、この時間はコイツにとって『空き時間』なのか」とガックリして下さい。怒ってはいけません。それだけ、あなたといる時間は何もないのです。「うちはさ、親子でいる時間、結構長いよ」というハナタカさんも、目の前の子供がずっとスマホをいじっていたら、立派に「空き時間」認定されています。おめでとう!

これから、今の子供たちや若い人たちが大人になり、中高年になり、老人になります。そのときに、この人たちがスマホを使うことを止めるか? そんな訳はありません。恐らく更に増えるのでしょう。人々の会話もなく静かな世界が訪れそうです。「スッ、スッ」という画面に指を滑らせる微かな音だけがしている世界。

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全然エントリの内容と違うのですが、名ばかり猫ブログとしては、今日(2/22)が猫の日であることに触れない訳にはいきません。世界中の猫たちに幸あれ。にゃんにゃんにゃんの日。
※ちなみにヨーロッパの猫の日は2/17で、アメリカでは10/29だそうです

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