最早エンターテインメントとして眺めている「シニア求人サイト」ですが、最近の求人に関するまったく私的な感想を書いてみます。普通は仕事が決まると訪問する人もいないでしょうから、長らく同じところを観測をしている価値(?)というのはあるのかも知れません。

それに、いつまたこういったサービスにお世話になるか分かりません。仕事自体が無くなる、勤務先から要らないと言われる、こちらの気分や働ける条件(健康、家族など)が変わる…など、シニアというか60歳を超えた人間が働くということは、それなりに不安定なのです。
そんなときに焦って「イタい仕事」に飛びつかない様に、相場感を持っておくのは悪くありません。

さて、よく中高年が再就職をすべく企業の求人に応募するも箸にも棒にもかからない、50社に履歴書を送っても書類通過すらままならない、なんてインターネットの記事を目にしたりします。これって、幾つかの原因、理由がある様に思います。

最大の思い違いは、そもそも「60代」や「50代」が求人対象外のところに応募しているというケース。大手の転職サービス会社のサイトで「シニア 60代」なんてワードで検索を掛けるとそれこそ山の様に求人企業の情報が表示されるのに何故?

もう随分前(平成19年10月)からの話ですが、雇用対策法が改正され、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、求人に際しての「年齢制限の禁止」が義務化されているのです。

例外としては「定年」を上限とするケース、キャリア育成を目的とするケース(若年層対象)などが法律として定められていますが、それ以外には求人には「年齢」を条件とすることはできません。最近は例外として「就職氷河期世代(35歳以上55歳未満)の不安定就労者・無業者に限定した募集・採用」が可能になっています。

だから大手の転職サイトで山の様にシニア求人の情報が表示されても、「求人情報では中高年お断り」って書けないだけのことなので、選考にあたっては「余程の実力」がない限り、年齢要件で落選となってしまいます。

それではこんな憂き目に合わないようにするにはどうするか。最も簡単な方法は求人情報に「50代活躍中」「60代活躍中」といった記載を見つけることとなります。逆に言えば、こんな記載がないものはほぼ「望み薄」という訳です。

結構な専門知識や経験、資格を保持していれば状況は随分と好転しますが、業界、業務の領域が相当に限定されることになります。建築、土木、不動産関連の現場系が中心でしょうか。

前説が長くなってしまいました。お気に入りの「マイナビミドルシニア」で、最新の「50代活躍中」「60代活躍中」という求人を眺めてみたところ、相変わらず「警備」「マンション管理」「清掃」が圧倒的多数で、次いで「コールセンター」「配送」、ほんの僅かに「事務系の仕事」があるという感じです。「事務系の仕事」には応募殺到なんでしょうね。

企業ストックに守られることがなければ、中高年、60代への労働ニーズとは、実際にはこの様なものなのでしょう。社会がコロナ禍から抜け出したとしても、中高年の労働市場には何も風が吹きそうにありません。これじゃ定年周辺の勤め人の「これから」の選択肢は「雇用延長一択」ですかね。

それに、社会に渦巻く「賃上げ」の要請は果たして中高年の労働市場にまで届くのか… 逆に何だか「しわ寄せ」が来そうでイヤな感じです。

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