シニア向けの求人サイトで定点観測を続けていますが、シニア求人、あまり状況に変わりはない様子です。というか、これまでも増して仕事の種類が限定されてきている様にも思います。警備かマンション管理人ばかり。みんな辞めちゃうんだろうな。だから慢性的な人手不足になってしまう。

シニア向け求人自体は全体で増えている様に思うのですが、「警備」「マンション管理人」以外の仕事では「40代、50代活躍」と求人記事に書かれているものが多いと感じました。コロナ禍でいったん企業からリリースされた「40代、50代」の人たちが結構いて、それが状況が変わってきて、求人を出すとこの人たちの応募が見込まれるのかも知れません。

それから現場系の有資格者へのシニア求人も随分と目につく様になってきました。建築士、施工管理技士、電気主任技術者(電験)…などなど。必ず現場に有資格者がいないといけないという「必置資格」は60歳を過ぎても需要はあるのです。現場系仕事では人手不足が続いており、リタイア後の「必置資格保有者」が掘り起こされている様子です。特に取得が困難な資格については「一生の宝物」ですね。

さて、(未経験可みたいな)間口が大きいシニア向けの仕事における人手不足の原因は「すぐ辞めちゃう」と「やり手が減った」ことにあるそうです。マンション管理人について「すぐ辞めちゃう」の原因は、●給料が安い ●仕事がキツイ ●人間関係が難しい ●仕事がつまらない/孤独を感じる なのだそうです。

マンション管理人に限る話ではなく、退職したシニアの仕事が長続きしない理由の最大のものは、「ミスマッチが起きている」ことだと思うのです。どんなミスマッチか? それは、退職後の仕事を「転職」だとか「再就職」だとか考えてしまうことと、実際の仕事内容のミスマッチです。

実際に多くのシニアにとって、それまでの会社をやめて別の仕事をするというのは、何から何までそれまでとは違った経験をすることになります。あくまでも「退職後の仕事」として、これまでの労働観を全部リセットした上で臨まないと、とても続けられるものではありません。

「何でオレがこんなことを…」という訳です。繰り返しますが、多くのシニアにとって、現役退職後にする仕事は「転職」でも「再就職」でもない。「定年後(現役退職後)の仕事」というカテゴリのものなのです。(当たり前ですが)そう考えることができるまで「心をクールダウン」させてから「働くこと」を再開させた方が、誰よりも自分の幸せのためによいかと思います。その間に収入を与えてくれる「失業保険」というのは有難い制度だな。

私は「クールダウン」期間を1日もなくして、退職後の仕事を始めたのですが、しばらくは「転職」「再就職」の気分がしていて、我が身に起こった多大な変化に驚いたり、困惑したりしましたからね。今もそんな気分になりそうなときには、自分に「脱力」「脱力」と声を掛けたりしています。

「やり手が減った」というのは、これもマンション管理人の仕事に限る話ではありませんが、企業の雇用確保義務が65歳になったこと、70歳までの雇用については「努力義務」となったことに起因するところが大きいとされています。みんな「再雇用」を選んでしまって、労働市場にシニアの人材が供給されないという訳です。

ジョブ型雇用の導入などと言って、人材を流動化させることで企業活動をより活性化、生産性を高めるというのが産業界全体の傾向である一方で、シニア層の社員を会社の中にとどめておくことが国からは求められる。これからはこういった社員のリスキング、リカレントも企業がすることになるのでしょう。大変な時代です。

まだまだ冬の底です。みんな春を待ちわびています。愛猫のおーちゃんは大好物の「猫草」の生育が悪いことにおかんむりです。夏には種をまいてから3日程で発芽し、1週間もすれば「ハミハミ」とすることができるのですが、今の季節では発芽に10日程も掛かってしまいます。

もちろん発芽後の成長も遅くて、「さあ、どうぞ」となるには3週間以上を要してしまいます。下手をすると途中で枯れてしまったりもします。温室を用意して冬でも新鮮な「猫草」をネコの奴隷の皆さんに安定供給する事業、上手くいかないかな。

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