退職前の会社の同期と3人で久し振りに飲みに行くことになりました。3人の中、私も含め2人が早期退職し、会社に残っている1人がお店を決めてくれるとのこと。「どこがいい?」「どこでも」。そんなこと言っていて、イザ場所が決まるときっとこう言うのです。「えっ、よりによって」。
今回は私の住むところを考慮してくれて、お店を選んでくれたので何一つ文句など言いませんけれど。ウレシイ。さて、おいしいお酒を飲みながら、ワイワイと騒ぎますかね。

よく「犬は人につき、猫は家につく」といいます。猫は縄張りを守るのが仕事ですからね。飼い主と一緒にどこかにフラフラと旅行に行ったりはしないのです。5年程前に愛猫のおーちゃんを連れて一泊の旅行に行ったことがあるのですが、とにかく家に帰ってくるまでの間、落ち着かない様子で、ご飯も食べず、お昼寝もしないのです。夜になっても一晩中部屋の中を歩き回って、眠ろうとしません。

いつもと、おーちゃんの様子が違うので、翌朝はホテルから家へと直行で帰ることにしました。そして、最後の角を曲がって我家の姿が見えたときに、おーちゃんは大きな声で「にゃあ」と鳴いたのです。どこでもない「この場所」ここがおーちゃんの家で、決して離れてはならない縄張りだったのです。勿論、その日は豪快に食べて、爆睡となりました。ごめんよ。

大抵の人には「帰る」ところがあって、そこは「どこでもない『この場所』」ということになります。素敵な場所は数々あれど、「帰る場所」は一ヶ所だけです。どんなに辛い目にあっても、土砂降りの雨に打たれても、飲み過ぎてフラフラでも、取り敢えず「帰る場所」までたどり着けば何とかなる。有難いものです。まぁ、「帰り辛い」なんてオトーサンもいるかと思いますが、他に行くところもありませんし、大人しく帰ってしまいましょう。

さて、梅雨の真っ只中でもありますし、今日は「帰る」ではなく「カエル」に関するアンケート調査を共有したいと思います。いいじゃん、いいじゃん。
※出典:ウェザーニュース カエル鳴いてる?アンケート(2022.6)

<カエル鳴いてる?> (調査期間:6/18~6/19)
🐸“鳴いている”が80%以上の都道府県
福島県82%/長野県82%/鳥取県85%/徳島県83%/佐賀県81%
🐸“鳴いている”が40%未満の都道府県
北海道32%/東京18%/神奈川30%/大阪39%

スマホアプリを使ったアンケートで1万人を超える人が回答をしたそうです。回答項目は「まだ」「少し」「大合唱」で、全国の回答割合は「少し」と「大合唱」が共に26%で、「カエルが鳴いている」との回答は全体の52%にのぼったそうです。また、都道府県別にみると、34県で60%以上が鳴いていると回答があったそうです。

「カエル」、まだまだ健在ですね。私が住む東京郊外の住宅地では、まったく声を聞きませんけれど。田園が広がる土地では「当たり前」の景色ならぬ、「音風景」なのですね。ちなみに、鳴いているカエルはみんな男の子で、女の子に選んでもらうために頑張っているのだそうです。小さな体で、つぶらな瞳で。鳴けます、否、泣けます。


自分にとって大切なこと、大事にしていることなら「どこにでも見い出す」ことができます。人が行き交うスクランブル交差点の真ん中でも、ただ風だけが吹いている田舎道でも、環境ビデオの美しい空撮の風景の中にでも。

だって、「大切にしているもの」は自分の中にあるのですから、何かキッカケさえあれば、いとも簡単に想起、再現することができるのです。昔、誰かが歌っていましたよね。別れてしまった恋人をいろいろなところに探してしまう自分がいて、「こんなところにいるハズもないのに」って苦笑いする。どこにもいないけれど、自分の心の中にはいる。そうだよね。

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