明けましておめでとうございます。今年は世界中によいことがたくさんあります様に。

いよいよ、今年、私は還暦を迎えます。生まれてから60年が経ち、十干十二支(じっかんじゅうにし)が一巡するのです。そして、スタート地点に戻り、私はまた生まれ変わって出直す(赤ちゃんになる)という訳です。生まれてすぐの赤ちゃんと同じく「髪の毛が少ない」という点では、私は実に赤ちゃんらしいと言えます。(笑うところです)

さて、2022年はここ数年の世界的なコロナ禍による経済の深刻な低迷から「立ち直る」一年になると、各種の経済レポートが口をそろえて予測しています。日本ではコロナ禍において、弱い立場の人たち(非正規雇用、アルバイトなど)が調整弁となり、辛うじて強者の既得権益が守られました。しかしながら、これまでは「一億総中流」といわれ、この国の消費を支えてきた層については「中流から没落する」という悪夢が始まっています。「一度足を踏み外したら、二度と這い上がれない国、日本」という言葉がいよいよ真実味を帯びてきました。企業の業績や株式市場/債券市場などは、予測どおりに2022年は「元に戻る」ことになるかも知れません。しかし、雇用や働き方については、コロナ禍前とは別の世界が眼前に広がりそうです。人がオフィスにいなくても、そもそもそんなに人がいなくとも「何とかなる」ことが分かってしまったのですから。

また、コロナ禍でしばらく目隠しをされていた少子高齢化の問題では、基準とされてきた年がいよいよ近付いてきました。2025年問題(団塊の世代800万人全員が後期高齢者(75歳以上)となる)、2040年問題(2025年~40年の15年間で、現役人口(20歳ー64歳)が1,000万人減少する)、2050年問題(日本人口が1億人を切る)、2054年問題(75歳以上の人口が2,449万人となり、75歳以上の割合は全人口の約25%に達する)。

つまり、社会保障費が膨大に膨らむ一方で、それを生み出す労働力は減少し続け、更に国力≒国民の数が減り続け、しかも全人口の25%が後期高齢者という「超高齢化社会」になる という訳です。そして、人生100年時代が現実になるとすれば、2054年ですら、私はまだ生きている(92歳)ことになります。社会問題を引き起こしている砂の山の一粒だということです。どうしたものでしょうか…憂鬱です。まぁ、人は老人というだけで憂鬱ですけどね。こんな未来において、国として、個人としての覚悟から、新しい解決策が生まれてくることを願うばかりです。それが科学技術によるものなのか、人々の価値観の変革によるものなのかは分かりませんが。

そんな暗澹たる未来が来るにしても、私の2022年は今までと同じ様に「できるだけのことする」年にしたいと思うのです。2022年の私にできることは「毎日を機嫌よく過ごす」ということです。それが、私や私の家族、私の友人を少しでも幸せにするただ一つのことに違いありません。

いろいろと憂いてはいても、つまるところはまったく進歩もなく、庭いじりをしたり、いろんな楽しいことに毎日うつつを抜かす一年になりそうです。

今年もよろしくお願いしまうま。

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