しばらくの間、新しい肌着を買わずに過ごしていたところ、相当にボロくなってしまい、「こんなものを着ていたら、交通事故に遭って病院に運び込まれても、恥ずかしいから行ってあげない」とカミさんに言われました。着古したシャツやパンツって着心地がいいんですけどね。

それで、トランクス派の私としては、これを何枚かまとめて購入することにしたのです。それで、いつもの様にamazonで品定めをしたのですが、商品レビュを幾つか読んでいる中に、「トランクスを選ぶ際の論点/評価軸」というのが分かってきた訳です。そう、すべてのことには「論点/評価軸」があり、これを見つけ、これに則っていろいろと考え、意思決定をしたりするのはとても楽しいことだったりします。

それで「トランクスを選ぶ際の論点/評価軸」ですが、凡そ次の様なものであることが分かりました。
①生地の厚み:凡そ廉価のものはペラペラで、冬でもはけるのか、汗を吸収するのかを懸念
②前開き窓のボタン:これがないと風紀上の問題から困るという意見多し
③サイドスリット:凡そ廉価のものにはこれがないが、不可欠とする人も多い
④素材:綿100%一択だが、廉価のものには化繊混じりのものもある
⑤サイズ/洗濯時の縮み:中国製のものに関しては「小さい」、洗うと2サイズ小さくなるなど
⑥価格:①~⑤を鑑みて「適切」であるか
⑦柄/色味:弱い論点であり、⑥を前にしては黙殺

何せ「ヒマ」な退職者ですから、これらを丹念に商品を選定し、取り敢えず¥3,000/6枚といった廉価品をポチった訳です。到着後に私の選択の良否が問われます。柄は「お任せ」というパック製品でしたので、到着後にカミさんから「やっぱり病院には行ってあげない」ということになるかも知れません。あまりシュールなものに当たりません様に。

さて、すべてのことには「論点/評価軸」がある訳ですが、これは「絶対的なもの」があるケースと、パーソナルな「どうでもいいもの」の双方があります。前者は資格試験の勉強をしていると参考書などで使われるもので「この章の論点チェック」などという表現が頻出します。確かにこれを押さえておかないと「自分の頭で解く」「応用をきかせる」ということができなくなってしまいます。大事、大事。

後者はそれこそ「個人のこだわり」そのものなので、他人からみると馬鹿馬鹿しいものが大切な「論点/評価軸」になっていたりします。老後をどう生きるかなんていうのは正に「これ」で、本来は「自分にとっての幸せ」という十人十色、百人百様なものをきちんと分かっていて、それを満たすことを考えればよいと思うのです。「どれだけ美味しいものを食べることができるか」、立派な幸せの論点だと思いますけどね。

けれど、すぐに「老後はこうやって生きるべき」とか「普通の老後」なんて他人の「論点/評価軸」をどこかで拾ってきては、「平均からすれば」とか「中間値からすれば」などと言って一喜一憂してしまいます。困ったものです。

何か新しいもの/ことに出会い、それをより深く理解するために、その周辺にある「論点/評価軸」についても知る、もしくは自分で見つける。何だか見知らぬ世界を覗き見できたみたいで、楽しいですよね。

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