終活をする目的の中で最も多いものは「死んだ後に残されたものに迷惑を掛けたくないから」だそうです。みんな死ぬのですから、死んだ後の始末なんて、互いに迷惑のバトンリレーみたいなもので気にする必要などないように思いますが「きちんとしたい」人はどこにでもいるのです。まぁ、終活、終活なんて騒ぐ割には本当にそんなことやっている人は「20%もいない」というアンケート調査まであるのです。みんな、生きるのに必死で終活どころじゃないよね。

形あるもの、リアルな生活に係るものは多少なりとも家族と共有し、もしくは然るべきタイミングで引き継いでいくので、「終活」など敢えてせずとも普通に死んで行けば丸く収まります。しかし、「デジタル」の財産については、結構にみんな「何とかしないとヤバいなぁ」と思っているらしく、余程、本家の終活よりも熱心に取り組みがなされている様子なのです。

何故、「何とかしないとヤバいなぁ」と人々が思う理由はただ一つ、デジタルの世界というのは基本的には「その人だけの世界」だからです。つまり、いろんな意味で「やましいこと」や「内緒のこと」で構成されている訳です。まぁ、複数の人が一緒に一つのメールを打つとか、WEBページを見たりしないですからね。

しっかりと「体系」が確立されている様子はありませんが、このエントリでは「デジタル遺産」と「デジタル遺品」に分けて考えてみます。そして、私なりの「デジタル終活」の基本方針も書くことにします。尚、デジタル遺産/デジタル遺品の区分については、「デジタル資産は「デジタル遺産」と「デジタル遺品」に分類すると整理が簡単です」というページの記載を参考にさせていただきました。

<デジタル遺産>
●金融関連(仮想通貨、ネット口座、証券取引など)
●キャリア、プロバイダ関連(スマホ契約、通信回線契約、プロバイダ契約など)
●サブスク関連(ストレージ/クラウド、配信サービス、ソフトウェア利用など)
●各種アカウント(会員登録をした無数のもの(基本無料)))
●機器そのもの(スマホ、パソコン、ハードディスク、可搬メディアなど)

私のデジタル終活ですが、放っておいてもお金が発生しないものについては「放置」です。だって、いったい幾つのサービスでアカウント登録したか、もはやまったく覚えていません。販促メールだけでも毎日30通くらい送られてきていて、ほぼ100%、自動的にゴミ箱に振り分けている状態です。メールを一所懸命にタイプしてくれた人たちにお詫びです。

金融関連のものについては、銀行口座のネットサービスだけは生かしておいて、その他は然るべき時期に店仕舞です。まぁ、明日でもいいんですけどね、別に投資とかしてないし。
サブスクなどの「自動更新」ものは、どこかで「店仕舞」ですかね。こちらに関しては「死を覚悟した日」までは楽しみたいので、終活が実行されるのはまだまだ先としたいところです。

機器そのものについては「それ自体」は二束三文なので好きに処分をしてもらえばよいのですが、「中身(データ)」については「デジタル遺品」として処分が必要になります。そうそう、私ですが、少しづつ可搬メディアをセキュアに処分し始めているのです。家から持ち出すことはありませんが、「無くなっている」と気持ちが悪いので。USBメモリなんて、この前に数えたら20本もあって、しかも何かしらのデータが入っていて、ヤバいなぁと思った訳です。

<デジタル遺品>
●メール(送受信したメール)
●SNSのアカウント(各種サービスのアカウントと発信内容)
●自作、もしくは入手したデータ(文書データ、描画データ、写真データ、DLデータなど)
●知的財産/権利所有物(ネット上で公開されているもの、利用権を持つドメイン名など)

メールは然るべき時期に「それまでの送受信データ」を全削除して、それ以降は「放置」です。手紙もそうですけれど、メールも「読み返す」なんて普段もしないのですから、それでOKです。まぁ、今やリアルな生活でも「やりとり」の多くは「メール」で行っているので、結局、死ぬ直前まで「メールアカウント」自体は生かしておかねばならないのです。恐らく、本人が死んでもメールアカウントはしばらくの間生きているのでしょう。
SNSは放置です。まぁ、まったくこちらからの反応が無くなれば、誰かが何とかするでしょう。それに既に、つぶやいたりしてないし。

自作データ、DLしたデータについても然るべき時期に「全削除」です。まぁ、見られてやましいものがある訳ではありませんが、遺品整理をする誰かが「老後のお金のプラン.xls」みたいなファイルを見て、「へぇ、こんなこと考えてたんだ」なんて思われるのも癪に障ります。ついては、「然るべき時期」が来る前に突然死なんてことになるのもイヤなので、早々にも「暗号化」をしておくことにします。今は何でもフリーウェアがあるので助かります。

あと、ケチなので、多額を費やし、膨大な時間と労力を費やして自らエンコードしてきた「MP3ファイル」を誰かに遺したいと思うのですが、これ、家族以外は違法なんですよね。まぁ、今や世界中の楽曲が「ゆうつべ」で無料で聞けるようになっているので、MP3ファイルも「削除」してしまいます。何だか悔しいなぁ。

こうやって改めて「プレデジタル終活」をやってみると、所詮「私だけの世界」のものなので意外とあっさり本番も終わってしまいそうな気がします。何かするとしたら70歳くらいかなぁと思います。90歳まで生きるつもりの私からしたら、それでも早すぎるくらいですが。

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