思えば昔から、人間は自らをサイボーグ化して、肉体のメンテナンスをしてきました。頭髪が少ない私には「カツラ」の装着や「植毛」といった組込技術の導入が、魅力的なサイボーグ化アイテムです。
これを昔は「鈴木さんってさ、頭にベンツ乗せてるんだよ」などと、植毛が高額であることを婉曲的に表現したりしたものです。今だと、ハゲハラとか言って組合に訴えられるのかしらん。

先ずは「サイボーグ」の定義確認です。
サイボーグ:
特に意識的に働かさなくても、完全に人体と一体化して動作してくれるような機械と生体との結合体をいう。※出典:ブリタニカ国際大百科事典

まぁ、百歩譲って「カツラ」の装着も「サイボーグ化」の端くれということにしましょう。
そうすると、既に私たちに馴染深いサイボーグ・アイテムとしては、
●視覚:メガネ、コンタクトレンズ
●聴覚:補聴器
●歯:インプラント
●手足:義手、義足、義指
●臓器/骨/皮膚:人工食道、人工心筋、心臓ペースメーカー、人工骨、人工関節などなど

実に多くのものが存在しています。ありがたや。どんどん進化、発達して下さい。
これからの未来においては、だれもが老化に伴い、少しづつサイボーグ化の比率を高めていくのでしょう。その先陣を切るのが、われら中高年という訳です。モルモットでもいいや、少しは世の中の役に立ちたいしね。

これらの欠損を補うための「サイボーグ化」というアプローチの他に、最近では「機械との融合により寿命を延ばしたり、脳をコンピュータシステムに接続、もしくは人格をアップロードして、生き続ける」といったことまで語られ始めています。

これ、私にとっては、昔からの「悪夢」の一つなのです。身体の自由が利かず、というか身体を失って、意識だけが何の刺激もない暗黒の世界に閉じ込められている、もしくは混濁した意識だけが眠ることもできずに永遠に起きたままでいる。

この状態になってしまい、「あーっ、システムへの接続、失敗しちゃったよ」などと運用管理のお兄ちゃんがシステムのリブートでもしてくれれば、まだましなのですが、「上手くいったか分からないけど、契約だから、いいやそのままで」なんてことになったら、永遠の地獄です。そうなったら、誰かうっかりさんがコンセントケーブルを足に引っ掛けて抜いてくれるのを何年も何十年も待つだけです。頼んだよ。

シンギュラリティ(技術的特異点)という言葉、というか概念があります。
アメリカ人のレイ・カーツワイルによる2005年に行われた未来予測の概念で、所謂「2045年問題」として取り上げられることも多く、この年に「人間の脳とAIの能力が逆転する技術的特異点(シンギュラリティ)に到達するとされています。
また、カーツワイルの予想では、早くも2030年代には人間の脳はクラウドに接続できる様になり、コンピュータシステムと人体が互いにデータを行き来させることができる様になるとされています。

2045年かぁ、23年後、まだきっと生きているのです。どこにでもいる「ただのおじいさん」なので、万が一でも人格がコンピュータシステムに移植されることなどありません。
しかし、変な法律でもできて、「人類遺産として、今後はすべての人類の記憶を、無尽蔵に拡張が可能な電子空間に保管する」なんてことになったら、本当に困ります。

そうしたら、どこか「ポツンと一軒家」にでも逃げ込んで、人知れず余命を生きることにします。でも、カツラに仕込まれた発信器の微弱な電波が検知されて、急に役人に踏み込まれたりして。まぁ、ポツンと一軒家ですから、カツラなんてしませんけどね。

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