最近の「働き方改革」の話題って、関連する新しいサービスや新しいITツールができました!という「新しい商売」の話ばかりの様に思ってしまいます。どこにでも商機というのはあるものですね。

「働き方改革」を厚生労働省が打ち出したのは2019年4月(法案成立は2018年6月)ですから、既に3年半が経過したことになります。この間にコロナ騒動(2020年年初~)があり、制度はともかく「テレワーク」というカタチでこれが企業に広まった訳です。

おさらいになりますが、『「働く方々が個々の事情に応じた」多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするための改革』、これが厚生労働省による「働き方改革」の公式な定義なのだそうです。

さて、「働き方改革」って、どの世代にとっても「軸」が外れた議論の様に思うのです。極論をするならば、私の様な60歳を過ぎた所謂「現役ではない」人たちにとっては「どうでもいい」話題でもあり、直接的には「関係のない」話です。

もはや、本当の意味では「働いていない」人たちや、現場仕事に従事する多くの人たちには、「働き方改革」なんて何の話やらですから。それに最早、この世代の関心は「働き方」にはなく、「年金」にシフトしているのです。

やる気に満ちた若い人たちにとっては「働き方改革」なんて面倒くさくてどうでもいい! がむしゃらに働いて未来を切り拓いてやる。きっと、そんな風に意気込んでいるのです。
一方で若い人たちでも「まったり」と人生を過ごしたいなんてグループには、「働き方改革」とは、どんな風に快適に過ごすことができるの?ということなのでしょう。

そして、家計を支える中高年世代にとっては「働き方改革」は脅威なのかも知れません。自分の既得権益が剥がされる、残業などの手当が失われる、突き詰めれば一人では何もできないことに打ちのめされる… 困ったものです。

「働き方改革」とはきっと、働く人のためのものではなく、経営側のため、国を破綻させない算段の上に組み立てられたものなのでしょう。うがった見方かも知れませんが、そんなことを思ってしまいます。

連日、米国のIT企業での大量解雇のニュースを見るに、「現役の方々」は明日は我が身と震えているのかも知れません。「働き方改革」の次に来るもの、何となくみんなイヤな予感がしているのです。

これから10年、20年したときに「今、起きていること」が何に帰結していったのかが分かることになります。みんなが「幸せになったなぁ」という未来になることを祈るばかりです。

フィールドの外にいながらも、何だかそんなことを考えたりします。変わっていく世の中をちらりちらりと眺めながら、毎日を「晴々とした気持ちでいる」様にしている訳です。

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