3年程前に家の固定電話を止めてしまいました。ほとんどここから発信することがなくなった上に、迷惑な営業の電話ばかりが掛かってくるのです。こんな役にも立たないサービスに長年料金(月額基本料金)を払ってきたことを考えると本当にムダなお金だったと後悔をしました。

さて、固定電話を止めてしばらくすると、何となくリビングに「足りない感」がし始めたのです。それは、止めてせいせいしたハズの電話がないことの欠落感だったのです。

わたしはしばらく考え、固定式のIP電話を設置することに決めました。ネットで固定式のIP電話のことを調べ、amazonで6000円程の電話機(Grandstream GXP1610)を買い、次いでIP電話の契約先を決めました。家に届いたIP電話はオフィス用の黒いもので、「如何にも電話」です。これをルーターにLANケーブルで接続し、設定をしていきます。専門家という訳ではありませんが、一応IT会社に35年間勤め、個人的にはジャンクPCの整備マニアでもあるので、設定には何も困らずに数分で終わってしまいました。IT電話事業者の契約もクレジットカードを使って手間も掛からず完了です。 この会社のサービスでは、国内の固定電話に電話を掛ける料金は2.2円/分ですので、3,000円をチャージすると約1,300分の通話ができる訳です。基本料金は掛かりません。3年が経った今でも、400分程度が使える状態です。途中、結構に長い電話も何回かしているので、正直、固定電話コストが劇的に安くなったと感じています。

IP電話が我が家にやってきて、よいことが三つ、悪いことはなし、心得ておかなければならないことが1件です。先ず、よいことですが、①電話が居間にないことによる欠落感がぬぐえたこと ②固定電話への発信料金が圧倒的に安いこと ③誰からも電話が掛かってこないこと です。特に、③は誰にも番号を教えていないから掛かってこない訳ですが、セールスの電話がまったくに掛かってこないというのは本当に幸せなことです。間違い電話すらありません。オレオレ詐欺(振込詐欺)などのサギの被害にあう心配もありません。心得ておかねばならないことは、110番や119番などの緊急通話ができないことです。まぁ、こちらはスマホもあることから、特に問題はありません。

固定電話以外にも長年の生活習慣から、「有っても特に役に立っていないけれど、無いと淋しい」というものが私にはあります。最早、慣れ親しんだ私の生活の一部であり、風景の様なものです。それは、スマホのアラート機能に取って代わられてしまった古い目覚まし時計だったり、同じくスマホにその役割を明け渡したコンパクトデジカメであったり、もう何年も使っていない「やかん」であったりします。早期退職をして、断捨離を進めてはいるものの「使っていないけれど、無いと淋しい」ものが結構にあるのです。

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