身体の衰えは何をもたらすか。頻繁にコップを割ってしまいます。掴み損ねたり、手を滑らせたり、動かした手にあててテーブルから落下させたり… 中の液体が飛び散って、割れたガラスの破片が細かく拡散し、私の失敗を愛猫が見に来ます。結果、私はプラスチックのコップを使うことになったのです。子供向けの変な絵がついたもので、100円ショップで購入。情けない。

ところが、この変なコップを使い出してから、一度も「やらかさない」のです。落としても大丈夫!といった安心感が、スムーズに体を動かしているのかも知れません。先ずは小さな課題を解決です。

退職して1年が過ぎるとこれにまつわる大体の手続きは完了します。私の場合は早期退職後、「空白期間:0」で再就職をしたので、健康保険/年金/失業に関する手続きは随分と楽だったのですが、就業時にあれやこれやと再就職先の企業から資料の提出を求められた記憶があります。何だか既に遠い昔です。

そして、年が明けて退職金に関する確定申告をしたら、「退職後」は終了です。となり町の税務署で手続きを終えて、表に出たときには解放感と寂寥感が入り混じった妙な気持ちがしました。1956年度の『経済白書』の序文に書かれた「もはや戦後ではない」をもじって、「もはや退職後ではない」ってところです。そこにいるのは、「誰にも頼らずに社会に一人存する中高年」ということになります。カッコいい。

企業というところはやっていることは様々ですが、結局は「課題解決」の場です。それは社会課題であったり、客先にある課題であったりします。それと、主に経済的な側面からですが、従業員とその家族が抱える課題を解決します。それから、何よりも出資者の課題解決です。まぁ、解決する一方で、それ以上に新たな課題も生み出している様な気もしますが。

世の中、課題に満ち満ちている訳ですが、改めて家庭に目を向けてみること、長年上っ面の「その場しのぎ」をし続けてきたことに、一人の中高年として「課題解決」に取り組まねばなりません。今はその真っ最中という訳です。

幸いなことに今は「ネット」があるので、同じような「課題」を抱えていた人たちのケーススタディを簡単にすることができます。それどころか「ようつべ」で丁寧に動画で紹介までされています。これを見て、シャワー式トイレの交換だって、カメラ付きインターホンの設置だって、一人で出来たんです、私ってば。


盛んに我家のポストに「不動産売却」に関するチラシだったり、資料が投函されます。一度、見積をしてもらおうかと思う一方で、その後が面倒なことになるに違いないとも思っています。そもそも、今の住処を手放すことと引き換えに解決が必要な「課題」が今のところある訳ではないのです。でも、少し気になります。

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