セミリタイアして「おうち時間」が圧倒的に増えると周囲の多くは「もの言わぬもの」ということになります。愛猫をはじめとして、庭の植物も、楽器も、それに街ですれ違う見知らぬ人たちも。それに慣れてしまうと「静かな世界」はとても快適です。それに「もの言わぬもの」たちともコミュニケーションは取れるのです。
愛猫の便に血が付着することがここしばらくの間に何度かあり、昨日、動物病院に行ってきました。ネットで調べたところ「すぐに獣医さんに診てもらうべき」などという恐ろしい記事も多く、慌てて診察の予約をしたのです。
獣医さんに便や、便と共に排出された血痕の様なものの写真を見てもらい、症状を説明したところ、それほど深刻な様子もなく、「よくあることですから」と早々にも診断が下りました。何でも腸の粘膜の一部が剥離して、便と共に出てきたのだとか。
取り敢えず内臓の超音波検査をしてもらったのですが、特に異常もなく、数回分の飲み薬をもらって、診察は終了です。その間、30分、愛猫はいろいろといじくり回されて、結構に不機嫌な様子でしたが、大暴れもすることもありませんでした。よく頑張りました。
家族として暮らしている生き物たちは「病気」や「痛み」を隠して、健気に振る舞うのだと言います。うちの子も本当は痛いところや具合の悪いところがあって、それを隠していたりすることがあるんじゃないかと今回は改めて考えさせられました。普段、一緒に過ごす時間で変化に気付いてあげられない、それでは家族という資格はありません。
そろそろ冬も本格的に到来し、鉢植えのバラも日当たりのよいところに「引っ越し」をさせます。今年は何故か今の時期でもキレイな花を幾つもつけてくれているので、本当は玄関を出てすぐの場所に置いておきたいのですが、ここは冬の間、日当たりが極端に悪いのです。
ここ数年は母の日に小さな鉢植えのものを買って、それを大きく育てているのですが、今や結構に大きな鉢に住まっているものも多く、移動だけでもちょっとした労苦です。けれど、冬の日の浴びたバラたちを見るに何となく「幸せ」な波動の様なものを感じます。危ない人ですかね。
そうそう、動物病院で獣医さんから「普段、何を食べさせていますか」と聞かれて、「カリカリ(ドライフーズ)とオヤツ数種類とチュール」と答えたところ、「オヤツはほどほどにしてあげて下さいね」と言われました。何となく愛猫の「それは無理です!」という言葉が聞こえた様な。