「青年は間違い、壮年は争い、老年は悔いる」、ベンジャミン・ディズレーリ(19世紀の英政治家)の言葉です。そのとおりなんですが、「老年は悔いる」もいろいろで複雑な訳です。それに、「悔いる」ネタならノート10冊程もあるのです。これからじっくり楽しむには十分です。

極論に走ってしまえば、中高年の再就職後の仕事とは「収入」を唯一の目的として、自分が所有する時間の一部を切り売りしているものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。というか、「それ以外」のことを望めば、「仕事」はあなたや私を苦しめて、毎日をつまらなくしてしまいます。それ以外のこと? 尊敬とか、未来とか、自己実現とか、プライドとか、以前は仕事を通じて手に入れることを目指していたもののことです。とにかく、余計なノイズを発生させないことが大事です。

この「切り分け」「整理」は人によって違いはあるのでしょうが、然るべきタイミングで決着が着きます。考えることを止めてしまいます。人間、強いものですから。それに、そもそも、ここに至るには「原因」があっての「結果」なのですから、しっかりと「与件」として受け入れざるを得ないのです。大企業でエラかった人程、これができずに再就職後の仕事をすぐに辞めてしまうそうですけどね。

いやいや、オレはこれから一旗も二旗も上げるゾ!なんて人には「起業」という手もあって、「ようつべ」とか見ていると、中高年は退職後に「再就職でも雇用延長でもなく起業をすべし」、といった内容の動画が何本も上がっています。これまでの社会経験を活かし、思う存分、自分で人生を切り拓けと背中を押してくるのです。

勿論、これには大きなリスクが伴っていて、「リスクを取らないというリスク」の方が極端に大きい場合、確度の高い勝算がある場合、道楽にお金を使ってもびくともしない場合を除いては、普通は「そうは言ってもさ…」ということになるのです。それに、若かった頃の様に失敗を積み重ねたり、働き盛りの頃の様な闘争心を継続するには体力も、時間もないのです。おまけに気力も、更には財力までありません。こりゃ、だめだ。


だから、「ポツンと一軒家」とか「人生の楽園」と言ったTV番組を見て、人生の一部を切り売りせずに生きている(ように見える)人たちを見るに「いいなぁ、こんな暮らしも」なんて思うのです。「ないものねだり」そのものです。けれど、すぐに忘れてしまいます。どんなに悔いたところでお腹は空きますしね。

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