どうにも服装のセンスがいけません。カミさんには始終「少しはマシな服を着てよ」と怒られます。私的には最高にカッコいい着こなしと思っているのに、この始末です。もう個性とか、多様性の尊重とか言っていられません。急いで、「シニアのかっこいい」を身に付けねばなりません。レッツビギン! ええと、このフレーズの何が面白いかと言うと、昔「飛び出せ青春!」という… ググってね。

それで、迷える子羊はネットで「あなたが思う『かっこいいシニア』とは?」というアンケート調査の報告ページを見つけるのです。これは気になります。おそらく「かっこいいシニア」というのは自然に「なる」ものだと思うのですが、「先ずは学ぶより真似ろ」とよく言われることなので、これからエセ『かっこいい「シニア」』として振る舞うために、このアンケート結果を熟読することにします。後は「真似」が板につくのを待つばかりです。しめしめ。
※出典:花王くらしの研究 あなたが思う「かっこいいシニア」とは?(2018.10調べ)

<かっこいいシニアのイメージは?> ※複数回答
(1位から7位まで順に)「周囲へ気配りや配慮がある」「威張らない、横柄でない」「社会ルールやマナーを守る」「立ち居振る舞い、歩き方が若々しい」「家族に優しい」「打ち込む趣味やスポーツがある」「おしゃれ」

これ、回答者が男女の別なく同じ順位です。みんな「かっこいいシニア」に関するイメージは共通している様子です。

この上位に対して、「下位」に甘んじているのは「XXできる」系の回答です。「情報端末(スマホ)などを使いこなす」「こだわりのある小物を持っている」「英語など語学が堪能」「SNSやLINEなどを使いこなす」。ふむふむ、何かできるから「かっこいいシニア」ではないんですね。このアンケートを見ておいてよかったですよ、危うく「自分磨き」にいそしむところでした。確かに年配の人が一心不乱に「スマホ」をいじっていたりするのも、あまり絵面として美しいものではないかも知れません。とにかく「面倒くさい感じ」のシニアは敬遠される訳です。気を付けねば… 

さて、上位回答にある三つ(周囲へ気配りや配慮がある/威張らない、横柄でない/社会ルールやマナーを守る)は、すこし斜めから読むと「年齢相応に分をわきまえてね」ということなのでしょう。一時期、この国では盛んに年寄を持ち上げる風潮があったのですが、最近では大きくこれが変わってきている様に思うのです。「老害」という言葉がどこでも囁かれる、否、大声で言われる様になりました。

世代間闘争そのものである「老害論争」の背景にどの様なものがあるか考えてみます。先ずは少子高齢化に伴う「人口動態」のバランスの悪さがあると思います。今でもどこに行っても年寄だらけなのが、これから更に年寄だらけになるのです。2030年には国民の1/3が65歳以上なのですから。この人たち(私だよ)も生きているので好き勝手に振る舞います。まだ会社やいろんな集団の中にも大量にいて、既得権益を主張します。まぁ、仕方ないと言えばそれまでですが、これを若年者層は我慢できないのです。

「高齢者層への優遇」と「若年者層への冷遇」という今や「常識化」している「不平等感」が若年者層を苛立たせます。そして、残念なことに日本経済が成長シナリオを見失った今、このことが今後払拭されることはないのです。難しい問題です。高齢者層だって、「ズルいこと」をしている訳ではないのですから。それどころか、「60歳から年金をもらえるハズだったじゃない」とか「いくつまで働かせるんだよ」とか言いたいこともあるのです。世代間格差については、もう少しきちんと勉強をして、またエントリの中でもまとめてみたいと思います。

「かっこいいシニア」なんて、はしゃいでいるのは「シニアだけ」なのでしょう。大量にいるシニアを若い人たちが持て余す未来、これはイヤだなぁ。まぁ、その一方でシニア市場として2025年には100兆円が見込まれているそうです。無理はできませんが出来るだけお金を使い経済の活性化に貢献することにします。(ただの買い物好き)

そうそう、シニア層のオシャレは「サイズ感」が大事だそうですよ。楽だからって「ダボっとしたもの」を着ては駄目だそうです。いいや、オシャレじゃなくて。

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