今さらながら「数独」をやってみました。前から気にはなっていたのですが、「そのまま」になっていたのです。こういう「そのまま」になっていたものを、今年の夏休みはTRYしたり、片付けたりしています。
それで、「数独」ですが、熱心にやっている人には失礼ですが、私にとっては「他にやることがないときにやるもの」の様に思えました。やっているときには集中できるのですが、気付けば時間が経過していて、「もったいない」感がするのです。勤めからの帰宅時にでも、楽しませてもらうことにします。
お盆休みのど真ん中なので、「平日」と言っても、普通の平日とはちがう景色なのかも知れませんが、これからの私を待ち構えているのはこういう世界なんだなと、フラフラと街を歩きながら、改めてそんなことを思いました。
私が住む街は典型的な郊外の住宅地なので、近くには工場もなければ、オフィスを構える企業もありません。勤め人と呼べる人たちは、銀行や証券会社の支店、ケータイ屋さんに僅かにいるだけなのです。だから、基本的には通勤時と帰宅時を除いては、この街には「サラリーマン」は誰もおらず、街は「老人の海」であり、「おばさんたちの王国」であり、「学生たちの解放区」だったりします。勿論「ビジネスマン」なんて立派な人たちは、この街にはいません。
それで、フラフラしながらも買物の用は足さねばなりませんので、お店で「これ下さい」などとお店の人に言ってみるのですが、後から来たおばさん、お母さんたちにどんどん先を越されてしまうのです。今日だって、パン屋さんで、私が「それとあれとこれ」などともたついていると、40歳くらいのおばさんが、大きな声で「6枚切りを一斤ね」などと言っては、私の相手をしていた店員さんにレジ打ちを命じてしまいました。
こういう話をカミさんにすると「そんなのは当たり前」なのだそうです。とにかく買い物に行って、「不愉快な気分にならない」なんてことは、あり得ないのだそうです。割り込まれる、レジで意味不明なトラブルが起きて一向に列が進まない、知らない人に話し掛けられる… この世で起きる厄介ごとが、すべて起きるのだとか。
新しい世界に入るというのは、それがどんな場所であるにせよ、最初は「厳しい洗礼」を受けるものです。そんなことは子供の頃から百も承知ですが、まさか、最後の最後まで、そんなものが待っていようとはね。「平日の世界の厳しさ」を垣間見た思いです。
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今日で夏休みも5日が終わってしまいました。残すところは4日。淋しい限りです。