倹約をしたつもりで「つつましく」暮らしていても、神さまはイジワルで、すぐにそんな気分を台無しにする様なアクシデントを用意してくれます。むしゃくしゃして、倹約した分の何倍もの「自分へのご褒美」や「励ましの品」を買ってしまいます。そして、反省して、マイナスからやり直しです。

少しぐらい高いものを買ったり、食べたりして、普段から緊張への耐性を高めておいた方がストレスフルな世の中、結局は安くつきそうです。何だっけ、便利な日本語、えっと、「プチ贅沢」、それです、それ。

誰かがどこかで言ってました「日々の生活に必要な支出を切り詰める様な倹約をしてはいけない」ってね。余り自分を甘やかすのはどうかとも思いますが、基本はこの考えに一票です。

「贅沢」という言葉、近頃は使うシーンが変わってきた様に思います。大昔は「贅沢は敵だ」などと言い、非難がましいニュアンス(分不相応)で使われていたのが、しばらくして「贅沢は素敵だ」と消費礼賛のコピーとして使われる様になり、最近では「贅沢な一品」「XXを贅沢に使った」という料理の解説用語にその名残をとどめるといった感じです。最早、「贅沢≒潤沢に使った、惜しげもなく使った」という意味の言葉です。

まぁ、自分のお金を使って何を買おうと他人にトヤカク言われたくありませんし、「高価なものを買うことで心が満たされる」という価値観も既に時代遅れです。「贅沢」は路頭に迷っています。もはや「プチ贅沢」として生きるのみです。

すげぇ長い前フリでしたが、みんなの「プチ贅沢」を知りたいと思います。ちなみに、「プチ贅沢」って言葉、2000年頃にはちらほら使われているのが、ネット上で発掘できます。日本で一番最初に使った人は誰かしら。広告代理店さんとかかな。

最新の「プチ贅沢」のアンケートを出典としていきます。
※以下のアンケート調査に関する出典:ビズヒッツ社 【給料日のプチ贅沢ランキング】男女500人アンケート調査(2021.9)

<女性:給料日のプチ贅沢>
1位 スイーツを買う、2位 食事・食材のグレードを上げる、3位 欲しかったものを買う、4位 スターバックスに行く、5位 お酒のグレードを上げる

これ、別に給料日じゃなくたって、毎日やってるでしょ。毎日が給料日じゃないんだからさ。
それにしても「4位 スターバックスに行く」、秀逸な回答です。見事に「プチ贅沢」の本質をついています。「プチ贅沢って言っても、私なんぞはこんな程度ですよ、ハハハ」という回答者の脱力感に胸を打たれます。これを回答した人に、ラテの一番小さいサイズくらいご馳走してあげたいくらいです。

<男性:給料日のプチ贅沢>
1位 食事・食材のグレードを上げる、2位 お酒のグレードを上げる、3位 外食をする、4位 スイーツを買う、5位 欲しかったものを買う

きっと、1位と2位は合わせ技になっていて、デパ地下で美味しそうな食材(おつまみ)を幾つか買って、自宅の近くの酒屋さんで「ちょっといいお酒」なんかを買って家に帰るんでしょうね。もしかすると密かにスイーツまで買っているかも知れません。くーっ。
3月のお給料日(25日)は金曜日ですよ、心置きなく楽しんでね。


今の50代、というか50代も終わりの頃の世代というのは、まだまだ「贅沢は敵だ」という価値観が頭と心に刷り込まれています。だから、家族で旅行や、外食に行って「せっかくだから贅沢しよう」などと言っておきながら、お父さんがメニュからオーダするものはどちらかと言えば「安い方」のものになったりします。すると他の家族もうなだれて、その程度のものしか注文できなくなる。何だか「どんよりした」情景が目に浮かびます。

そんな局面を打破すべく、お父さん、これからは「プチ贅沢でもしてみるか」と言ってみましょう。これで呪いが解けます。そして、自ら松竹梅でいえば、せめて「竹+」くらいの料金のものをオーダする。これで家族みんな笑顔です。

結構に散財しても、所詮「プチ」(petite)ですから、気にしない、気にしない。お父さんの一日のランチ代よりも遥かに高い、食後のケーキもアイスも杏仁豆腐もアフォガードもパンナコッタもタピオカもエスプレッソも、気にしない、気にしない。 気にするよ。

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