駅の構内で「つばめ」が子育てをしていて、目にも止まらぬスピードで親鳥がビュンビュンと人の頭をかすめて飛び回っています。好きなんですよね、巣から覗く雛の小さな頭や尻尾が。尻尾なんか、まるでエビフライみたいだし。
さて、大量に仕事を抱え込んで、締切に追われて、ランチを食べる時間もままならず、毎日残業が続く…62歳にもなって、ここ数ヶ月間、再び20代、30代の様な働き方をしています。徐々に要領をつかんで、しばらくすれば、ずっと楽になるに違いありません。今が正念場といったところです。
それで、そんな状態にあって「うんざりだよ」と思っても、「しょうがねぇなぁ、サクっとやっつけますか」なんて、思えていればまだ大丈夫です。一体、誰と戦っているのかはまったくの不明ですが。
思えば人生の大半は「見えない敵」「そもそもそれは敵なのか?」みたいなものと戦い続けてきた様に思います。受験戦争とは何なのか、相手は誰なのか、自分は勝ったのか、負けたのか。出世競争とは何なのか、ゴールはどこにあるのか、いつ始まって、いつ終わったのか。
病気との闘いとは何なのか、忌むべきものとは言え、自分の一部ではないのか、戦いにおいて自分ができたことはあったのか。時間との競争とは何なのか、「時間」の方は私と競争をしているなんて知らないに違いない、そもそも競争でも何でもないのではないか。
本当の戦場に行くことがない平和な時代に生まれたことの幸せに感謝しながらも、こうもおかしな相手と戦いを私たちは続けてきた訳です。本当によくやってきました。そして、これからも難敵が待ち構えています。
老いとの闘いとは何なのか、時間が逆流しない限り、最初から勝負はついているではないか。まぁ、アンチ・エイジングなんて言って、みんな果敢に挑みますけどね。
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ようやく水曜日に辿り着きました。何だかそれだけでうれしい、幸薄い毎日です。