暑い日が続くとはいっても、夏のピークは過ぎていて、いろいろなものがそのことを教えてくれます。通勤で駅に向かう道、7〜8月頃は夏の間は日陰もなく、朝から容赦なく照りつける太陽の光に頭を焦がしてトボトボと歩いたのです。(野球帽を被っていましたけどね)
それが9月になった頃から、道の端の方に建物の影ができる様になって、その部分を選んで歩くことで、随分と駅までの道が「楽」になりました。そろそろ野球帽とも今年はお別れです。来年もよろしくね。
それから、鉢植えのバラたちも8月末から急にニョキニョキと新しい芽を出して、その先に蕾を付け、それが徐々に咲き始めました。白いバラ、オレンジ色のバラ、薄い紫色のバラ、玄関を出ると甘いバラの香りがして幸せな気持ちになります。ニンゲンが気付かないだけで、次の季節へと世界は少しずつ移り始めているのでしょう。日も随分と短くなったしね。
少し前のエントリで、スーパーで買い物をしたら改めて「物価が上がったなぁ」とを思い知ったことを書きました。これ、その日に限らず、毎日毎日、いろいろなところでお金を使う度に驚かされているのです。今日もカミさんと夕食にパスタを食べに行って、それぞれがパスタ一品とグラタンをシェアし、コーヒーを飲んだら、お会計がほぼ5,000円だったのです。少し前に比べて、1,000円以上も値上がりしていました。
正直、味も以前よりも随分と劣化していて、パスタの味は並か、並以下で、グラタンだって焼きが不十分で、明らかに失敗というレベルのものなのです。失礼ながら、こんなものに5,000円を払わなければならないかと思ったら、悲しくなってきました。きっと、お店に利益を出すためなら、何も考えずに何でもかんでも値段を上げているに違いありません。お客さん、逃げちゃいますよ。
今、コンビニのお客さんが急激に減っているなんて話があります。お弁当などを買うにしても、ドラッグストアやスーパーの方が明らかに価格が安いので、みんなそちらにお客さんが流れているのだとか。便利(コンビニエンス)を捨てても、安いものを買わざるを得ないところまで、フツーの暮らしをしている人は追い込まれているのです。
ぜいたくは敵だ!どころではなく、これから先、フツーに生きていくためのものを買うにしても、庶民の財布の紐はどんどんと固くなる一方の様に思います。多少給料が上がったところで、それを上回る物価の上昇と、増える一方の重税のために、ひたすらに家計は縮小均衡の逆スパイラルに陥っていきます。一体、いつからこんなことになってしまったんですかね。
海の近くに住んで、毎日魚を釣り、小さな菜園で自分たちが食べるのに十分なだけの野菜を作る。庭には柿やら栗やら梨やらの木を植えて、季節の実りを楽しむ。これだな… そんなに甘くはないか。
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しばらく図書館で本を借りていなかったのですが、面白そうなものを見つけたので、ネットから予約を入れました。「面白そうな本」、ありがたいことに、ほとんどすべて図書館に蔵書としてあるんですよ。もし移住するならば、家から歩いていけるところに病院、図書館、スーパーがあれば、それで十分に思います。そんな便利なところがあったら、移住者なんか入り込む隙間もありませんよね。