ランチでお弁当やコンビニのおむすびを食べるときに、カップスープを一品足すようにしているのですが、これだけで随分と満足度、幸福度が増すのです。選べるメニュは幾つかあって、「味噌汁」(具の違いで数種類)「オニオンコンソメ」「ポタージュ」から、その日の気分で一つをチョイスします。
いちばんの好みは「オニオンコンソメ」で、こいつはパンでも米食でも、どちらもOKの万能選手です。こういうチマチマとした楽しみが大事なんですよ。
さて、「月10万円分働いて、残りの時間は自分の周囲に広がる世界を楽しむ生活」を送るための準備をちんたらと進めています。とは言っても、まだ真剣さに欠け、具体的にはそれほど考えが及んでいないのです。そして、この完璧に思える未来の青写真には大きな懸念点があって、時としてそれに気を病んでいるのです。それは自分が「認知症」になってしまう恐怖です。
この症状に遺伝が関係するならば、私は父方母方ともに「90歳付近までは大丈夫」であることが、身内事例から分かっているので、そこに心配の種はなく、後天的な事由による認知症の発症を如何に抑制するかがポイントとなります。平たく言えば、「呆けない様にするにはどうするか」です。
AIに尋ねると瞬時にこんな返事が返ってきました。
1.運動習慣の確立 2.食生活の改善 3.知的活動の継続 4.生活習慣病の予防・管理 5.睡眠とストレスの管理。これをじーっと眺めていると、特段の努力もお金も時間も掛けずに、これらを満たす活動があることに気付きます。それは「働くこと」です。
【1】は少なくとも職場の往復で体を動かすので、家で「楽」をしているよりはずっと健康的と言えます。【2】は職場にいる間は少なくともオヤツを食べたりしないので、これもまた家にいて、ポリポリと何かを口にしてしまうよりもずっとマシです。
【3】は言わずもがなで、【4】は健康診断を定期的に受けるので最低限の予防・管理ができることになります。【5】は家でゴロゴロして、好きなだけ夜更かしをするといった悪い習慣に陥ってしまうリスクを回避できるのは「仕事がある」からこそだったりします。
ということは、私にとって、これからの「労働」というのは、必要なだけの収入を得る一方で、認知症対策の一環ということになります。ありがたや。この絶妙なバランスを理解して、無理せず、破綻なく、これを継続していく、それが大事ということになります。これ、若い頃の自分に聞かせたら、きっと目を剥いて「ふざんけなよ、ジジイ」などと怒られてしまったことでしょう。私、昔は面倒くさい人だったのです。
みんないろいろな思いで「仕事」をしているんだなと、今になって改めて思うのです。それで、そんなことはどうでもよくて、みんなが持ち寄ったものが、結果として「役に立つもの」「価値のあるもの」「誰かが欲するもの」になればよいだけなのです。そうやって、会社は回っているのだし、国も世界も回っているのです。
そんな当たり前のことが、やっと分かったような気がします。みんなそれぞれに事情があり、働くことに必然の理があり、誰にも譲れない正義があります。そんなこんなで、とかく職場はカオスとなり、殺伐としてきます。そこで正気を保つために、大事なことはやっぱり「脱力」だなぁと思ったりするのです。
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ホームベーカリーでのパン作り、すっかり味をしめてしまい、ほぼ2日に一度はいわゆる「食パン」を一斤焼いています。小麦粉やドライイーストを変えると、味が随分と変わるので、今はいろいろと試しては楽しんでいます。どれも美味しいので、どれが一番!とはまだ言い切れません。
或る日突然、「ついにキミに会えたよ」みたいな衝撃の出会いが待っているのでしょうか。