来週はクリスマスで、私は1週間程度の休暇を取ります。今年は「あれもしない、これもしない」というゆったりしたお休みにするつもりです。(結局はガチャガチャと何かやってしまうのですが)

そこで、「まぁ、そこそこに有名だけれど、毎年、この時期にヘビーローテーションされる程ではない」私の大好きなクリスマスソングのことを書いてみます。

先ずは、ブライアン・アダムスの「Christmas Time」です。彼の素晴らしいハスキーボイスで、「僕らはずっと待っているんだよ、みんなが幸せに過ごせる時を」なんて歌いだされたら、何だか、いやなことやつまらないことが全部浄化されて、雪ふるクリスマスの真っ只中にいきなり放り込まれてしまいます。発売された年(1985年)に買ったシングルレコード盤は、今も捨てられずにとっている私の宝物です。

次いで、杉真理(すぎまさみち)の「最後のメリークリスマス」です。これ、よく聞きました。これも発売された年(1986年)にシングルレコード盤を買いました。歌い出しの歌詞が、切ない主人公の気持ちを上手く表現していて泣けます。杉真理は「大スター」とは言えないかもしれませんが、あの時期のSonyレコードが生み出した最高に良質なジャパニーズポップス(浜田省吾、佐野元春などなど)の中心にいたシンガーソングライターです。今も現役で活動をされていますが、40年以上の音楽活動において、発表したアルバムにただの1枚も駄作がないという驚異的なアーティストです。ちなみに「ウイスキーはお好きでしょ」というサントリーのCMソング、あれは杉真理の曲です。

3曲目は、イギリスのグラムロックのスターであるスレイドの「Merry X’mas Everybody」(1973年)です。何というか、気絶しそうに能天気なクリスマスソングです。Slade、本当にカッコいいバンドです。今、youtubeというタイムマシンができて、かれらの全盛期の映像を見ることができるのですが、楽曲の素晴らしさは勿論ながら、ファッションや、演奏者全員のサービス精神全開のパフォーマンスまで、ただひたすらに感激します。この曲に限らず、Sladeを聴くと元気がでます。「全集中」ならぬ「全肯定」の精神が感じられます。尚、 「Merry X’mas Everybody」 は世界の全人口の42%が知っているクリスマスソングとの調査結果があるとのことで、「そこそこに有名」どころではなかったのです。失礼しました。

そして最後はKANの「KANのChristmas Song」(1992年)です。世間では「愛は勝つ」の一発屋のようにも思われているKANですが、現在も大活躍中で、私的には先に書いた「杉真理」と並び日本のポップス界の2大マエストロである!と最大評価を捧げるのです。軽さと深さが共存する稀有な存在のアーティストです。「クリスマスの約束に遅れている彼女を幸せな気分で待つ男」の気持ちが、 アカペラ風の軽やかなメロディに 乗せて歌われます。しかし、もしかしたらこれは相手が来るはずのない約束では?と少し聴き手を心配させる仕掛けも歌詞に施されている様にも思うのです。果たして幸せな曲なのか、切ない曲なのか、聞くたびに私は考えてしまいます。

どれも素晴らしい名曲ばかりで、実はこの時期だけでなく、私は年中「ヘビロテ」しているのです。

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投稿者
おーちゃんパパ

おーちゃんパパ

2021年3月に35年勤めた会社を早期退職しました。カミさんと世界で一番可愛いメインクーンと暮らしています。