現物も見ずに割引率が高いからとネット通販で買った服が家に届き、どれどれと梱包を解いてみる。箱から出してみると色合いが素晴らしく、手触りもよい。さらに袖を通してみると、まるであしらえたかの様に気持ちよく着ることができる。「思ったよりもずっといい」これは人を驚かせ、幸せな気持ちにしてくれます。

家をぐるっと囲んでいるフェンスが痛んで来たので業者さんに修理を頼む。「修理よりも作り直した方がよいのでは」と言われ、まったく知識を持たない私は相場の料金だけを教えてもらい「予算は150万円、それ以外はすべてお任せします」と仕事を依頼する。やがて工事が終わり、新しく出来上がったフェンスを全体見渡してみる。家の外壁など周囲の色彩にマッチし、外にも中にも威圧感がなく、何よりもフェンスとして美しい。「想像もしていなかった」これもまた、人を驚かせ、幸せな気持ちにしてくれます。

確かに「思ったとおり」とか「こちらの指示通り」というのが人の満足の「基本のキ」なのでしょうが、そこに「驚き」があればと喜びが何倍にもなる様に思います。どんな商品が一番売れますか?と食品メーカーの方に訊ねると「新製品」とすぐに答えが返ってきます。みんな驚きたいのです。へぇ、こんな味なんだとか、この値段にしてはスゴく美味しいとかね。

今の職場での仕事は「与えられたことを決められた手順どおりに行うこと」だけが求められているので、余計なことはしないのです。それはそれで難しさもあるのですが、サービスを提供する立場として少々退屈(失礼!)であるのも確かです。

20代の頃(大昔)、コンピュータシステムの営業の仕事を担当していたときには何とか「お客さんの想像以上」の提案ができないものかと思っていたのです。実際にはそれはとても難しく、そもそもお客さんの「依頼」「要望」を理解することすら叶わない毎日だったのです。よくいる「実力もないので鼻っ柱だけは強い」という若者、ならぬバカ者だったのです。でも、何だか毎日元気だったな、あの頃は。

人々を驚かせた「発明」、これに関してとても興味深い、感心させられることしきりのWEBページがありました。リンク先のページ、読み応えありますぜ、旦那。
※出典:公益社団法人日本発明協会 戦後日本のイノベーション100選~TOP10

※年代順
♪内視鏡 1954年
♪インスタントラーメン 1958年
♪マンガ・アニメ ※鉄腕アトム:1963年
♪新幹線 1964年
♪トヨタ生産方式 ※1974年頃から世界に広がる
♪ウォークマン® 1979年
♪ウォシュレット® 1980年
♪家庭用ゲーム機・同ソフト ※ファミリーコンピュータ:1983年
♪ハイブリッド車 ※1997年トヨタによる量産

ウォークマン®以降のものになりますが、どれも最初に出会ったときの「驚き」ったら本当にワクワクしたことを覚えています。「人類は男と女とウォークマン®」ってね。

今でも日本に来た外国の方が「新幹線」のスピードと快適さと時間通りの運航に驚くという話をよく聞きます。日本に来てウォシュレット®を初めて使った人も余りの驚きと気持ちの良さに興奮し、住家にあるトイレの数だけ本国に送らせたなんて話もあります。それに一度きりでなく家庭用ゲーム機は新しいものがリリースされる度にその画面の美しさ、表現に驚かされ、世界中で販売数が拡大し続けています。

きっとこれからも「驚きに満ちたモノやコト」が私たちの毎日を楽しく、快適にしてくれるのです。開発に至るまで大変な努力をしてきた先人に感謝! これからの新しいイノベーターに期待!です。死ぬまで私の物欲を刺激し続けて下さいね。

「お値段以上、XXX」というコピーがテレビから始終流れています。余程、提供する商品や店舗の雰囲気、店員さんの立ち振る舞いに自信があるのでしょう。近所にお店がないので、私はそのお店に一度も行ったことがありませんが、訪れるお客さんはさぞかし「ワクワク」して出かけるのです。ネットの影響から情報が氾濫し、みんなすっかり「驚くこと」に慣れてしまっているので相当にハードルが上がっています。頑張ってね。

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