大人気のマンガ(呪術廻戦)のブームにあやかろうという訳ではありません。ただ、本当に世界は呪いで満ちていて、私たちはそれから逃れて「先ずは自分が幸せ」にならなければ、次の場所には行けないのです。

何か悪い薬でもやっているのか? 何かの新しい勧誘なのか? いい病院を紹介しようか? いえいえ、いろいろと自らがかけた呪いをやっと祓うことができて私はうれしいだけなのです。

このエントリは、4/2「1年が過ぎ、自分と折り合いがつきそうです」、4/3「中高年の最大の関心 『いくつまで働くか』」という私の二つのエントリで、上手く書くことができなかった「思い」の備忘です。つまらないことをぐちゃぐちゃ書いている訳です。

それで、「自分と折り合いがつく」というのは、自分にかけた「仕事とはこうあるべき」「現役の時を過ぎた老兵はこうあるべき」といった呪いを祓い、「これから自分はどんな生き方をして幸せになろうか」という本来のスタート地点にようやく立ち返ったと表現した方がしっくりくる様にも思えます。

自らがかけた呪いだけでなく、社会と一切の関わりを絶たない限り、必ず、どこかで誰かの呪いを引き受けてしまうのです。「そんなことじゃ絶対に上手くいかないよ」だったり、「だからお前はダメなんだよ」だったり、悪意のない「頑張れよ」という言葉ですら、或る意味、相手にとっては呪いの言葉になるのです。だって、いっぱいいっぱいの状態じゃ、もう「頑張れない」のですから。

「幸福優位 7つの法則」(ショーン・エイカー/徳間書店)には、これまでずっと教条的に私たちが信じ込まされてきた「成功することによって幸せになる」というのは誤りで、「幸せだから成功する」というのが真実であったことが書かれています。

「好きでもないことをしたり、イヤなことに耐えたり、卑劣な手段を使っても成功すれば幸せになる」という呪いは人を苦しめるだけだったのです。それに例え一時的に成功を手に入れ幸せになったとしても、次の幸せを得るために同じことを繰り返すだけで、結局は不幸になってしまうだけなのです。
一方で、幸せと感じることをやり続けることで、創造性が発揮され、効率も高まり、人は成功に達することが分かったのです。しかも、それ以降もずっと幸せなのです。

多くの中高年にとって、これからの「成功」というのは雇用延長後によもや役員抜擢されることでもなく、退職後に起業をして一旗揚げることでもないと思います。中高年が納得できる成功とは目指すものではなく「至ったもの」なのではないかと私は感じているのです。そう、何度も自分に言い聞かせる様に書いている「終わり良ければすべて良し」です。

一昨日のエントリで書いたように、私は90歳まで生きることを考えて、まだまだ収入を得るために働き続けることが必要です。しかし、そのために「やりたくないことでも我慢をする」という発想(呪い)については根本から捨ててしまおうと思っているのです。それは、何も頼るものもない「今」だからこそ、今まで以上に強く思うのです。

おじいさんにもなって、大したこともできずに、よくそんな「勝手なことを言えるよね」と嘲笑う声が聞こえます。けれど、「収入を得ること」と「幸せでいること」の両方を満たすものが見つからないと決めつける必要もないのです。それに「幸せでいること」なんて、本当に人それぞれですしね。

そうそう、先に紹介した「幸福優位 7つの法則」には、こんな言葉もありました。引用します。 ’時間と精神のエネルギーを最も多く投入している状況がその人の現実になるのである’

与件の重さも承知の上で、自分が幸せと感じることをひたすら一心にやり続けていれば、きっと何とかなるのです。根拠のない楽観主義、恐るべし。

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