久し振りに「都営大江戸線」という地下鉄に乗りました。JRで新宿まで行き、六本木方面行の大江戸線に乗り換えたのですが、これが遠いのなんのって。同じ駅の名前を付けちゃダメですよ。水平方向に遠いだけでなく、とにかく垂直方向に延々と降り続けていきます。

2000年12月に全通した大江戸線は「新しい地下鉄」なので、既存の路線とぶつからない様に、深く深く地中を降りていったのです。そして、深い所を走っているだけでなく、車両が小さかったりします。特に幅が通常車両よりも35cmも狭いので、混雑した車両の中を移動しようとすると、ラグビーで言うところの「ハンドオフ」の様な振る舞いをせざるを得ないのです。要は手を使って「押しのける」ってことです。

これ、普段に大江戸線に乗っているのであれば「当たり前」なんでしょうが、私の様に久し振りに乗った人間にとっては、「何じゃそりゃ」「オラ、喧嘩売ってるのか」みたい気分になってしまったりします。都営大江戸線に乗って、「郷に入れば郷に従え」を学びました。

今日、リーダーシップとかコーチングとかいったことを専門にしている人の話を聞きました。「なるほど!」と思うところもあれば、「とは言ってもね…」と納得しかねるところもありました。というか、それ以上に「今さら、そんな話をされてもね」というのが一番の本音だったりします。

老後というのは、こういうものから一番離れたところで生きていることを、今日は改めて思い知らされました。敢えて言うならば、そういうものと無縁であることで、平穏に暮らせたりするのです。それに、こういうものって、何だか表に晒したり、堂々とメソッドとして確立されることに違和感を感じたりするのです。

組織リーダーも成員も、種明かしされた同じ「仕掛け」 の上で、お約束の役割を演じる様な気持ち悪さを感じたりします。リーダーも成員も、誰もが人それぞれで、信条も芸風も違っている、そもそもが他人なのでお互いが容易には分かり合えずにガチンガチンとぶつかり合う。そんな中で「あの人、気に入らないけど、可愛いところがあるからさ」なんて言われて、共感らしきものが生まれる。

そんな世界しか知らずにオジイサンになってしまったので、恐らくはそれが正しいのであろう最近のやり方に、少し抵抗があったりします。まぁ、残りの人生、親身になって私にコーチングをしてやろうなんて人は絶対に出てこないんですけどね。こっちも素直に聞かないし…

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ちなみに日本で一番深い所にある駅は…やはり都営大江戸線の「六本木駅」でした。地下42.3mで、これはビル10~14階分の高さなのだそうです。表に出れば高層ビルがそびえていて、地下に潜れば日本最深とは、さすが六本木です。普通の人生を送っていれば、滅多に行く必要がないところですけどね。

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