スーパーで買ってくる卵の中に、たまに殻が極めて脆いものがあります。ゆで卵を作ろうと、コンロに乗せて、「沸騰する少し手前」の水が入った鍋に、卵を入れると、その衝撃でヒビが入ってしまうのです。しかも放り込んでいる訳ではなく、慎重に、まるで置くようにリリースしてもそうなったりします。
殻にヒビが入ってしまうと、そこから白身部分の一部が外に流出してしまい、何度かグロい感じのゆで卵になってしまいます。味は変わらないのでそのまま食べてしまいますけれど、しくじった感にさいなまれたりします。
これもネットで調べると、高齢のニワトリが生んだもの、夏場で体力を失ったニワトリが生んだものといった内容の記事が見つかりました。そうか、ダメな卵だな!などと私が悪態をついていたものは、ニワトリさんの苦心の産物だったのですね。ごめんよ、有難く、感謝して食させてもらいます。
高齢者の仕事探しで一番大切なことは「その仕事をいつから始めるか」だと思っているのです。これを少し説明すると、例えば、80歳まで働ける仕事として求人が出されているものは75歳を過ぎた以降の年齢で応募をしても、採用に至るのは難しいということなのです。
「80歳まで働ける」という募集内容に噓偽りはないのでしょうが、どんな仕事でも「覚える」「慣れる」「定着する」ためには数年、最低でも3年くらいの時間を要するのです。だから、80歳まで働けます!であれば、遅くとも70歳ぐらいまでに応募することが必要になってきます。
それを考えると、今やっている仕事の雇用年齢上限を理解した上で、それ以降も働きたいのならば、年寄りであっても、自己年齢をキーとした「戦略的な転職」が必要になってきます。このことは、自分が望むワークスタイルにあった仕事を見つけるためにとても大切なことなのです。
今の仕事からポーンと放り出されて、完全に「出がらし」になってから仕事探しをするのでは、なかなかに上手くはいきません。そんな年になって、本当の本当に人生最後の仕事が耐えがたい程に辛いのでは、余りに哀しすぎるのです。
それで、私の様に65歳以降は「家から自転車で通える範囲で」「週に3日程度働いて」「月に10万円の収入」「夜勤も残業もなく」「体力的に無理ではない」「75歳程度までは働ける」なんて面倒な条件を付けて仕事を探すならば、63歳の今では、既に遅きに失する状況だったりするのです。
それに、そんな仕事が見つかったとしても、働いてみて初めて分かるということが必ずあって、場合によっては「最後の求職のやり直し」なんてことも十分に起き得るのです。恐らく原因となるのは「人」問題なんですけどね。
求人が出ている仕事って、欠員が出たからこその募集で、何故そんな欠員が出たのかという真因は、雇用側は絶対に教えてくれません。「仕事自体はやりがいもあると思いますが、職場環境が劣悪で、長く勤めているボスみたいな人とその取り巻きが好き勝手しているんですよ」なんて、教えてくれる訳もなく。高齢者中心の職場というのは、多分にこういう状況に陥りやすいんですよね。空気が淀みやすいのです。
まだ、辛うじて選択肢が残されている間に、自分の残りの人生のことを考える。いつまで経っても楽はできません。というか、快適に暮らし続けるために高齢になっても「働く」ということになります。
節約すればいいじゃない?なんて向きもありますが、美味しいものも食べたいし、いろいろと下らないものも手に入れたいし、愛猫が喜ぶオヤツも買いたいし、そんなものを我慢するのが前提の暮らしというのは、それこそが「無理」な様に思うのです。
面倒な条件をクリアする様な仕事、ネットで探してみても、なかなかに見つけられません。そうしている中に、どんどん年老いて、どんどん求職における「年齢の壁」が高くなっていきます。多くの偉人たちは「妥協」は敵だと言いますが、そうも言ってはいられません。焦らずに急ぐぜ。
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ポストシーズンのドジャースの試合日程って、ポツリポツリという感じで、なかなかに先に進まない感じがします。明日(10/6)試合があって、次は火曜日(10/8)、それから木曜日(10/9)金曜日(10/10)と連戦があって、最後が日曜日(10/12)です。
先に3勝をした方が勝ち抜けなので、もちろんサクっとドジャースが3連勝をしてくれてもよいのですが、最終戦までもつれれば、再び日曜日が巡ってきて、じっくりとTVの前で応援をすることができます。悩ましいなぁ。