学校を出てから就職し、長らく勤めていた会社の同期から「久し振りに飲みに行こうよ」と連絡をもらいました。私がこの会社を早期退職してから、既に4年が経つというのに、こんな風に声を掛けてくれるのは本当に有難いことです。

しばらくお酒を飲んでいないので、果たしてどの程度飲めるのか、さっぱり分かりません。ビール一杯でぐるぐる目が回ってしまうのか、しばらく休ませていたので肝臓が元気になっていて、ぐびぐびいけるのか。いずれにせよ、もう若くはないんだから、無理無茶は控えなければいけません。

さて、先週末から今日(9/29)に至るまで、ひたすらにいろいろなことをやっつけて、まだ月曜日だというのに早くもヘトヘトです。以前のエントリで「一日にやれることは一つぐらいと心得る」なんて書いたのですが、自らその戒めを破ってしまいました。すると、ちゃんとツケが回ってくるのです。

そんな状況で、まともなことも考えられず、今日は最近の「食の好み」を書いてみたいと思います。それは「芋vs豆」です。私の持論に『人間最後は「芋」、「豆」を食するに至る』というのがあるのです。何か大層な理屈やら、根拠がある訳ではないのです。ただ、60歳を過ぎた頃から、どちらも美味しいなぁと思うようになって導き出された真理なのです。

「芋」は、若き日にお世話になったジャガイモから、今はサツマイモの美味しさにクラクラになっていて、更には今後サトイモへと嗜好が移り変わっていく様な気がしています。もう随分昔になってしまいましたが、晩年の父親がサトイモを好んで食べていたことを思い出します。

天ぷらでも一番の好物はサツマイモの天ぷらで、それもできれば「薄目」に切ったものが好きなのです。恐らく「イモ天で薄いもの」というのは珍しいスタイルと思うのですが、父方の一族は大体これで、親類が集まった席で、これが食事に出されたのが今でも眼前に蘇ってきます。すべての美味しいものは記憶に結びついているのです。

「豆」は、つい最近まで大変に苦手な食材でした。何せお赤飯の小豆ですら箸でよけていた程なのです。それがいつからか好んで食べる様になって、お弁当の片隅にちんまりと入れられている煮豆など、この5倍ぐらいあってもよいと思ったりします。

私の出身である長野に「ひたし豆」という料理?があって、ただ青大豆を茹でて、そこに醤油を掛けて食するというものなのですが、これが本当に美味しいのです。誇張ではなく小さな丼一つぐらいはペロっといけてしまいます。これは唯一子供の頃から好きだった豆なのです。思い出したら、どうにも食べたくなってしまって、Amazonでポチってしまいました。週末にはMLBでも見ながら、黙々と食べることにします。

ここしばらくは「チリコンカン」にハマっていて、これは月に1~2度、得意の「圧力調理器」で作っているのです。「レッドキドニービーンズ」を使うのが本来のレシピなのでしょうが、近所のスーパーにはこれだけの缶詰が売っていないので、ヒヨコ豆やら何やらのものが入った「ミックスビーンズ」を代用しています。いろんな豆の味が楽しめて、「これはこれで有り」なのです。

最初の頃はチリコンカンを辛くする方法が分からなくて、チリパウダーを大量に入れたりしたのですが、少しも辛くならず、ようやく「乾燥トウガラシ」を3本くらい包丁で輪切りにして、材料に入れればよいことに気付きました。当たり前ですよね。

ホットなチリをスプーンで口に運び、クラッカーを齧ったりすれば、時を遡って、昔懐かしい「刑事コロンボ」の世界に入り込むことができます。そうか、コロンボはこんな旨い豆料理を食べてたのかってね。

「人間最後は芋と豆」、こんな真理に辿り着いた自分を褒めてあげたいくらいです。

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桃がスーパーから姿を消して、梨もだんだんに売場が縮小されてしまいました。代わりに、今やブドウと柿が果物コーナーの主役となり、その座をみかんとリンゴが虎視眈々と狙うというのが現在の状況です。

相変わらずマイペースなのがバナナとキウイとパインで、この子たちは大体一年中、同じ位の領土を保っているのです。スーパーに買い物に行って、一番わくわくするのは果物コーナーだったりします。

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